トップページ社長通信

社長通信

第350号 おひとり様

2017年05月号

3月中ごろに、丸3日間72時間の長時間にわたり、当社のラステルの取材があり、それを25分番組に編集して4月21日、29日の2回放映されました。ラステル内の数ヶ所にカメラを固定し、来館者やスタッフの動きを撮り続けるというものです。
 タイトルは「ドキュメント72時間―都会の小さいお葬式」。派手さは無いが病院から出棺まで4日以上かかる葬儀の現場を3日間撮影し、25分に纏めたものです。その中で、奥さまを亡くされた、認知症の始まった高齢の方が、当初妻が亡くなったことを受け入れず、息子さんに付き添われて何度も面会に訪れ、対面をされて最後には妻の死を受け入れて、涙する場面は、やらせが一切ないドキュメントそのもので、多くの反響の声をいただきました。       
昨今、65歳以上の女性で、連れ合い(配偶者)の居ない人は55%と半分以上。うち死別が46.1%、離別が3.5%、非婚が3.3%。男性だと配偶者が居ない人は17%という統計が出ています。(上野千鶴子 「おひとりさまの老後」2008法研)       
 このことから女性は配偶者が亡くなって、未亡人になると如何に長生きするかが分かります。寿命が延びれば延びるほど女性のおひとり様率は高くなります。
 先月私は喜寿を迎えました。ところが、家内はリハビリ病院に入院中。2月23日に椎間板狭窄症の手術をして、ようやく痛みは取れたが足が動かない。リハビリ専門病院に転院して、早く娑婆に戻りたくて死に物狂いの治療をしています。
 彼女が入院して約100日。私には3人の世帯を持った子供がいるが、一人住まいの私のことを全く心配していないようです。掃除・洗濯・料理・風呂など私一人で何でも出来てしまうことを知っているから、敢えて手出しをしてきません。全ての後始末を自分でしなければならないやもめ暮らしの私は、掃除をしなくてもよいように、余り汚さない。風呂に入る時、脱いだものを洗濯機に放り込み、2日単位でピンポンパンと3つのボタンを押すだけ(2秒)。料理の材料はスーパーかコンビニで纏め買い(30分)し、どんな料理も最少材料で作るが、量的には3人前以上になります(15分)。毎食に1品は作るので前回分が残っていくと、毎回食卓には3品以上が並ぶ。3回も並ぶと飽きて捨てることになる。食器は毎食後洗うと1分もかかりません。風呂は、入ったままスポンジで湯船の中を洗い、栓を抜く(1分)。以上の所謂家事は1日30分もあればできるので、一人暮らしに不自由を感じることは全くありません。
 但し、55年間一人住まいをした経験が無いので、一人で食べる食事のなんとも味気ないこと。そのうえ作るのが面倒臭くて、この3ヶ月間、夕食を自宅で食べることがほとんどありません。団らんの無い生活の侘しさをヒシヒシと感じています。ですから、生涯おひとり様の人の気持ちが私には分からないのです。
 もう一つ、一人暮らしで困ることは、宅配便です。特に最近は通信販売での買い物が増えましたが、昼間は留守の為、再配達の二度手間を掛けさせることになってしまいます。
 一人暮らしのいいところは、同居者がいないのだから何をしても文句を言われないこと。しかし、誰からも文句を言われないのも寂しいもので、連れ合いが亡くなっての一人暮らしとは趣が違うようです。
 人間は必ず最後はおひとり様になります。女性が旦那を見送ったあと、超長生きするのは旦那と言うストレスが無くなったからと言うのが通説です。家族という縛りから開放され、好きなことをして飛び歩く。そんな女性の脳は活性化し、免疫機能が上がって癌細胞も寄り付かないのではと思います。
 今年のGWは5日続きの休みがあって、旅行にでも行かないと暇を弄ぶことになる。丁度、ビジネスで行くポルトガルのツアーがあって、ヨーロッパ大陸の最西端まで行くことにしました。ビジネスクラスの席を使うと言うことで、少々高いので、GWしか休みの取れない中年ビジネスマンと想像していたが、参加者は、ほぼ高齢のご夫婦ばかり6組。おひとり様は、私ともう一人50代の女性だけ。食事のときは彼女とペアになって食べることが多かったが、特別に気が合うでも無し、寂しい一人旅でありました。

会社情報
お問い合わせは、フリーダイヤル0120-300-100 資料請求・お問い合わせ
ページの先頭へ