トップページ社長通信第94号 私の返信(その2)

社長通信

第94号 私の返信(その2)

1995年12月号

5.社員教育が不充分である。

A.何をもって社員教育というのか判りませんが、入社後2~3日間の研修だけで現場へ放りだされるという不満については、甘えに過ぎないと思います。新卒なら箸の上げ下ろしから教えないと駄目だと思いますが、数回の転職を重ね、社会へ出て10年以上の営業経験のあるベテランがほとんどの中年の皆さんに、何を教育しろと言うのでしょうか。

もし判らないことがあれば、先輩なり上司に聞けばいいことである。鹿児島の尾辻さんの言葉を紹介します。「学校は教わるところ、しかし会社は自分から学んでいくところ」。

しかし、全く不満の無い研修をしている営業所もあり、所長の質の問題かと思います。当社の営業の基本は、ハート ツー ハート、心から心へですから、墓地墓石の基本知識を持った後は、貴方自身の「全人格」がセールスポイントであることを肝に銘じてください。しかし、会社のシステム、規則等系統立てて教える担当者を早急に置く必要がありそうです。

6.キャリアアップのシステムを作って欲しい。

A.人間だれしも経済的に満足すると、次は地位が欲しくなるものです。しかし、今リストラを行っている会社は、高度成長期に大量採用し、ポストの作り過ぎから管理職過多に陥った結果によるものです。当社はミドルエイジが多いので管理職候補がいっぱいですが、ミドル=仕事のできる人=管理者の適任者、でもありませんので、資格制度など検討してみたいと思います。

7.社員の会社への忠誠心や帰属意識が足りない。

A.信賞必罰、アメとムチ、働かざるもの食うべからず、実力主義、能力主義、自由主義、会社人間否定等、当社を表現する方法は色々あろうかと思います。これらの言葉には、冷たさを感じるのも事実です。会社の為に犠牲になるな。自分の為に働けと看破している社訓を見ても、私自身どれだけ帰属意識や忠誠心があるか心許ないことです。否、私には帰属意識とか忠誠心という言葉の意味が今一つ理解できません。社長として29年。ただひたすら私だから出来た、他の者には私の代りが出来ない程の、また、得ている報酬以上の仕事をすること、社長として会社との役務契約を果たし、更に業績が上がり続ける限り、会社は私を必要としている、と理解しているだけです。帰属心や忠誠心と言う言葉の裏には、代わりに保護して欲しい、守って欲しいと言う甘えが見え隠れするのは穿ち過ぎでしょうか。しかしながら、会社はここまで大きくなりました。社員の万が一を考えなければならない規模になりました。入社1年以上経ちますと、社員には500万円、管理職には1000万円の養老保険に加入し、まさかの時には退職金の他に保険会社から直接遺族に支払われる様になっています。また海外旅行や誕生日のお花プレゼント等、疎外感を無くす努力を続けていますが、基本的には会社は非情な組織だと思います。会社にとって必要とする人材は、辞められては困るので待遇に気を使いますが、給与に見合う仕事が出来ない社員は、組織にとって重荷になり、リストラの対象になっているのではないでしょうか。

以上、社員の皆様からいただいた手紙の中から、先月と今月にわたって私の返事を書きました。今月は賞与や昇給査定の月で、人間が人間を評価することの難しさをひしひしと感じます。超デフレの時代ですので、一人当りの生産性を高めることは非常に難しいことですが、生産性上昇分が、昇給原資となることをもう一度自覚してください。

会社情報
お問い合わせは、フリーダイヤル0120-300-100 資料請求・お問い合わせ
ページの先頭へ