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社長通信

第95号 石の芸術

1996年01月号

スペインヘの第8回海外研修旅行を無事終えました。来年は何処へ行こうかの話題が出るほど当社の定例行事。今回は94名の参加でしたが、風邪をひいた人が2~3名だけで、事故がなかったのが何よりです。

今月末には本社ビルが完成します。2月早々引っ越し、8日には多数のお客様をお招きしての披露宴。1月末に業績不振の杉並営業所をクローズして2月より山の手(世田谷・三軒茶屋)支店及び朝霞支店のオープン(2月より各営業所も支店に変更)。更にプライベートでは12日に二男の結納等、これから私の1ケ月間はドタバタが続きます。

研修に名を借りた観光旅行から新年の業務が始まる会社は、世の中広しといえども当社だけだろうと思いますが、マドリードの大霊園を見学出来て良い勉強になりました。私は、別便でしたのでフランクフルト1ケ所、パリ2ケ所の霊園も見てきました。地震の心配が無いからと思いますが、教会型のステンドグラスをはめ込んだ建物の様な墓、等身大の彫像を据えた墓、神殿を模した墓、周りを植木鉢で取り囲んだ墓等、数百年の歴史を重ねた霊園は、それ自体が石の芸術博物館といえるほど素晴らしいお墓ばかりでした。隅から隅まで見学すると1日コースとなりそうです。

一つとして同じものがなく、故人の生前の仕事や趣味、生き様まで偲ばれる個性豊かなお墓ばかりで興味が尽きません。今後我々も規格墓ばかりでなく、芸術性豊かなお墓を提供していかなければと思います。

建墓工事の現場を見学したところ、深さ2メートル位のカロートを作り、3段の棚を作り寝棺を3体まで納められるようになっています。その上に約2トン(1.2×2.5×0.2メートル)の石蓋を置くようになっていますが、参道が7~80センチしか無く、クレーンが使えないのにどの様に運ぶのか、時間がなくて見学できなかったのが残念です。また、どのお墓にも綺麗な花がいっぱい飾られており、故人と参拝者の愛情の深さを感じさせてくれました。この様にお墓を見る限り、ヨーロッパの方が日本人より故人を懐かしむ気持ちが強い様に思えますが、これは土葬のため、お墓の中に故人が居るとの意識が強いからでしょうか。

お墓だけをみると、素晴らしい家族関係がうかがわれるのですが、フランスでは今や3組に1組が、パリでは2組に1組が離婚しているとかで、家庭は崩壊の危機にある様です。女性が自立したことにより不満というより、我慢をすることが無くなり、離婚に走るらしいのですが、離婚女性が再婚するまで収入の半分を慰謝料に持っていかれる男性は、同棲を選ぶことが多くなったといいます。また慰謝料が払えないため家庭内離婚も相当数の様です。友達同士の会話も、結婚したかより子供はいるかと聞くことが多いといいます。子供は欲しいが結婚はしないペアがいかに多いかの証左でしょう。

日本もいずれフランス並みになるのでしょうか。その日本は今、明治維新や戦後の混乱期と同じ大変化の真っ只中にあります。なぜなら米ソを2極とする冷戦はソ連圏の敗北により、米ソはお友達になってしまったことです。冷戦時代はソ連の隣国としての日本はアメリカにとって確かに必要でした。しかし、何を考えているか判らない無表情な「イエロ一モンキー」の日本人をお友達と思ってくれる訳は無いように思います。白人の国では、必要以上と思われるぐらい人種差別を法律で禁じていますので、表面的には気を使うようです。しかし、我々日本人が外国でモテルのはお金をいっぱい持っているからで、心底は蔑視されていることを自覚しなければなりません。政治家や役人の外国に対する言動や外交を見るにつけ、蔑視されて当然と思うのは一人私だけでしょうか。最近、堺屋太一著「大変な時代」を読みました。同感です。本書は私の考えている今の時代を的確に捉えた好書です。貴方も是非ご一読下さい。

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