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社長通信

第102号 意識変化

1996年09月号

昨年8月に山の手浄苑、9月に町田メモリアルパークの販売を開始して1年が経過しました。山の手は143区画(予定120区画)、町田は780区画(予定800区画)とまずまずの実績をあげることができました。ただ、誤算は町田において、1区画の平均面積が当初予定の2.5㎡ではなく2㎡となり、販売予定面積に於いて約400㎡のショートをきたしました。両霊園とも都市型と言えるロケーションですが、これらの実績や最近の他霊園の実績から、当社が16年前に墓石販売を始めた頃に比べ、顧客の購買行動が大きく変わっているが判ります。

第1の変化は、お墓は先祖供養のためのお墓から、自分のあの世の住まいと言う意識変化です。
第2の変化は、現世の住まいに近いこと。すなわち、家族が簡単に来れる墓地というニーズが多くなったことです。近くないと子供がお参りに来てくれないからとの不安が見え隠れしています。
第3に、先祖のためのお墓ではないから、自分が満足すれば良いということです。従って、見栄を張って大きな墓地を作る必要はないという人が増えてきました。このことは、墓地の予算が少なくなったことにも現れています。更に、マンション族が増えたということは、お墓だけが広くても仕方がないとの思いがあるのではと思います。
第4に宗教心が希薄になったことと、主たる購入層が戦後教育の人が増え、先祖崇拝の建墓から、自分の記念碑としての建墓の増加により、個性的なお墓の増加です。
第5に、建立者名を夫婦連名で入れる人が非常に増えたことです。夫婦同権の意識か、愛情の現れか、コメントの要もないと思いますが、先々で片方を消すことにならない様、共にお墓に入るまで添い遂げて欲しいものです。しかし、生前に墓地を求められる方で夫婦仲の悪い人は余りおられないことも事実です。

この様にお墓は社会の縮図の如く、世相がそのまま現れているように思います。特に死生観、先祖観の変化は見逃せないように思います。戦前生まれの我々は、子供の頃食べるものも十分になく、親は働くことに忙しく、子供の世話など手が回らなかった時代に育っていますが、親に心配をかけない様努めましたし、親の恩も十分感じていました。今は、子供が少ない分、手をかけすぎ、甘やかし、その結果、自分では何もできない、それなのに親を疎んじる子供が増えているように思うのですがいかがでしょうか。

また、学校教育もだめな子供を増やした元凶の様に思います。平等のはき違えで、子供の能力も考えず、カリキュラムに従い、同じ教育を全員に行なう結果、勉強についていけない子供は落ちこぼれとなり、学校嫌いになった子供がどれほどいるでしょうか。

さらに、自由主義教育といいながら、あれをするな、これをするなと自由な発想をする芽を、子供のときに摘んでしまっているような気がします。そんな役人的発想しかできない金太郎飴的日本人を大量生産してしまったつけが、バブル崩壊後、いまだ先進国が歩いたことのない道なき道を進まねばならない日本経済が、その進路を見いだすことができないまま、長期不況となって現れました。バブル崩壊までは、不況と言えば、公共投資を増したり、公定歩合を下げたりすれば、設備投資や消費が増えて経済は回復したものですが、預金利息が0.5%というタダ同然になっても、投資も消費も増えず逆に資本は海外に逃げるだけ。

価格破壊で物価は下がり、収入も増加はせずとも減りもせずで、可処分所得がありながら庶民が物を買わないのは、欲しいものは大体持っているし、我慢すれば買い替える必要もない。国を信用出来ないので、この先心配だから利息は安いが貯金するしかないというのが、庶民の偽らざる心境ではないでしようか。この不況の原因は「国民無視の政策による庶民の自己防衛不況」であると思います。従って、不況脱出は、「政府は無策でよいから、あらゆる規制を撤廃し、自由な経済活動を保証すること」に尽きると思います。

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