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社長通信

第103号 EQ

1996年10月号

小選挙区比例代表並立制という訳の判らぬ選挙制度による結果がもうすぐでます。1選挙区に1人しか選ばれないのでかなりの入れ替えが期待できると思っていたら、小選挙区で落選しそうな大物候補はちゃっかり比例代表区に重複立候補しているのが大半で、中選挙区制度より再選される率が高いように思われます。
何のことはない。この選挙制度は選挙民によってノーとなった、辞めて欲しい前議員を選挙民の意志に反して当選させるという、誠に不合理な制度になっているということは、所詮今の政治家は自分の保身しか考えていないことが良く判ります。

遅れず、休まず、働かずが役人が順調に出世する一番の方法だといわれます。一部に役人は良く働くという説もありますが、国や国民の為に働くのではなく、自分の為、省益の為にしか働いていないことが今度の薬害エイズ事件や住専問題で図らずも明らかになりました。自分たちの犯した過ちに口を拭い、国民を愚弄しつづけている彼等はいわゆる公僕と言う程、程度の高い者じゃないことが良く判りました。
どうして、官僚も政治家もこの様に堕落したのかを考えますと、政治家と官僚の持ちつ持たれつにあるように思います。政治家は許認可権や予算配分権を持つ官僚に、支持者や企業家、財界から頼まれたことを依頼する。ここで官僚は政治家からの頼まれごとを聞いてあげ、貸しを作る。官僚は自分たちに都合の悪いことを政治家に依頼して貸しを返してもらう。こうした政治家が族議員と云われる連中ですが、一般的には力のある政治家と云われる人です。この様に持ちつ持たれつの関孫にある以上、行政改革を声高に叫んでも虚ろに聞こえるのは私だけでしょうか。

しかしながら、オギャーと生まれたときから、日本国民は1人350万円もの国の借金を背おわされているわけですから、経費節減を図らない限りロシアの様に公務員の給与が払えない事態が遅からずやってきます。
何かの一つ覚えの様に、不況になれば公共投資とばかり、国債を発行してじゃぶじゃぶ使うばかりでは能がなさ過ぎます。田舎へ帰るとたんぼ道まで舗装していますが、草の生えないたんぼ道が良いわけがありません。全く無駄遣いそのものではないかと思います。
このつけを後々、インフレによって自然償却の予定であったのに、インフレが期待できない現在、我々自身で支払っていかないと、日本沈没は目に見えています。それを税金で徴収するのではなく、行財政改革によらない限り、国民の納得は得られないと思うし、成功もしないと思います。

今、「EQこころの知能指数」という本が大ヒットしています。EQすなわち心の知能指数とは知能テストで測定されるIQとは質の異なる頭の良さを数値化したものです。
自分の本当の気持を自覚し尊重して、心から納得できる決断を下す能力(決断力)。衝動を自制し、不安や怒りのようなストレスのもとになる感情を制御する能力(自制力)。目標の追求に挫折した時でも落胆せず自分自身を励ます能力(意欲、忍耐力)。他人の気持を感じとる共感能力(思いやり)。集団の中で調和を保ち、協力し合う社会的能力(協調性)。
こうした能力は持って生まれたIQとは異なり、教育や自覚によって高めることが出来るとされます。簡単に云えば、自分の気持を自覚し制御して行動することが出来、他人に対しては相手の気持が理解出来、対応できる能力のある人のことを云うようです。
私の年令になると、人生は大体決まった感じがしますが、結果をみると学生時代の秀才、いわゆる学業成績優秀なのは、大企業に多く入ったわけですが、役員として残っているのはほとんどいません。むしろ、成績が悪くて大学へも行けなかったのが、結構活躍しているのを見ると、世の中は決して頭が良いだけでは成功せず、普通のIQであれば心の知能指数、即ち、自制、熟意、忍耐、意欲によるところが大きいことが理解できます。人間何が大事かと云えば、人に愛され、相手のことを思いやり、意欲的に生きることではないでしょうか。

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