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社長通信

第105号 人間の器 

1996年12月号

 いよいよ22日には会社の30回目の誕生日を迎えますが、去る2日の30周年記念ゴルフ大会は、先頭がスタートから3ホール目で、雪のため中止の止むなきに至りました。お客さまには申し訳なかったのですが、お陰でパーティーにたっぷり時間を取ることができ、思い出深い記念日となりました。

 しかも、この1日が当社の30年間を凝縮したような天候であったのは何とも皮肉でした。夜半の星空から、朝7時にはちらちらと小雪になり、8時から10時ごろまで本格的な雪となり、一転、パーティーの始まる頃には上天気となり、目まぐるしく変化しました。しかし、お忙しい中をご参加頂いた160名の皆様に、プレイを楽しんでいただくことができなかったことが誠に残念で、ただただ、天に代わってお詫びするより他ありませんでした。

 10日と11日の両日、社団法人ニュービジネス協議会主催のニュービジネスメッセ‘96が横浜で開催され、マイクロソフト社のビル・ゲイツ会長はじめ、セガ、マクドナルド、ユニチャーム、トステムの各会長や社長、あるいは新進気鋭の若きベンチャー企業家等の話を聞く機会を得て、永らく忘れていた起業家魂を呼び起こされました。そして、改めて感じたことは、ニュービジネスやアントレプレナーとして成功するために共通して言えることは、(1)概して変わり者であること(2)大きな夢をもっていること(3)やり抜く強い意志と度胸があること(4)運が強いこと(5)信義を重んじ、恩義を忘れない人であること(6)ニーズにあった、社会に貢献できる商品やサービスであること(7)よきパートナーがいること(8)決断力があること(9)30才位までに始めること(10)先見性があること等が必要だと思いました。

 メッセ最後の行事として、ニュービジネス大賞、アントレプレナー大賞の表彰式が行われました。ニュービジネス大賞は32才のハイパーネット社長ですが、インターネットにCMを入れることを考え、いずれ数千億円のビジネスになろうかという凄い会杜です。入賞した会社は殆どが20年前には存在しなかったであろう商品を扱っている所ばかりで、当社だけが異質な感じでした。私は先月にもお知らせしたように大賞に次ぐ、優秀賞をいただきましたが、私の30年間を評価頂いたものとして、多少の気恥ずかしさを持って授賞式に臨みました。この賞をいただけたのは、偏に、渉外の江川専務、現場の森中常務、管理の渕課長の25年にわたるパートナーとしての存在があったからであり、名誉の半分は彼らに分け与えねばと思います。

 ところで、岡光前厚生省事務次官が逮捕されて、驚くべき事実が明らかになりましたが、どうして?---と、疑問を投げ掛けざるを得ません。会社でいえば、大臣は会長で、次官は社長にあたる人です。また予算規模からすると、日本一と言える会社規模です。その社長が、自分の欲得の為に便宜供与し賄賂を受けていたとは、何とあさましい、卑しい男でしょうか。どうも、厚生省は昔からそういう体質であったらしく、薬害エイズなどもその体質のなせる技のような気がします。

 当社も年商55億円にもなってきますと、結構大きな金が動く会社ですから、私はもちろんのこと、社員全員が余程しっかりしないと誘惑に負けるような誘いがなきにしもあらずです。当社が30年間続けられたのは、不正を憎み、公正を旨とし、贈賄などによらないで許認可や受注活動を行い事業を拡大してきたし、脱税などの不正蓄積による資産形成をして来なかったからとの自負はあります。

 常々思うのは、元次官がそうであった様に、ポストの力と自分の力を混同する人が世の中に多いということです。人間の器は、大体決まっているもので、もともと大した器でない人間が、チャンスに恵まれ次官になったところで、所詮結末は知れたものです。器とは信念の大きさとでもいいましょうか。

 最後に、今年も1年、本当にお疲れさまでした。よき新年をお迎えください。

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