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社長通信

第109号 相手の立場

1997年04月号

 いよいよ株式公開の年度となりました。3月は石材の入荷が遅れ、2億円以上の売上げが今期にずれ込みましたが、それでも業績目標は達成できたのでやれやれです。工事部は胃が痛む思いをしたと思います。でも、来年はこれでは困ります。

 ところで、ある銀行の小冊子を読んでいましたら、起業家として成功した人に共通する資質やキャラクターを列挙していました。

 (1)独立心が強い。(2)目的達成意欲が強い。(3)明確なビジョンを持っている。(4)決断力に優れている。(5)創造力に富む。(6)チャンスを見いだすのに鋭敏である。(7)組織に馴染まない、馴染めない。(8)組織をむやみに支配したがる。(9)上下関係が苦手で権力に対して懐疑的である。(10)奇行癖がある。---とありました。私の場合、(10)を除いてすべてにあてはまるように思うのですが、うぬぼれでしょうか。少なくとも、(7)(8)(9)は自覚しているので、26才で起業したわけです。当社の支店長は社内起業家です。以上の条件にすべてあてはまると、私としては逆に困るのですが、(1)から(6)は必要でしょうね。あなたの周りで事業を始めたい人がいたら、この条件に照らしてアドバイスしてあげれば、失敗が少なくて済むのではないでしょうか。

 新聞によれば、景気は過去42カ月(3.5年)の長きにわたり成長を続けていたそうです。岩戸景気につぐ戦後4番目の景気上昇を持続していたとのこと。昨年の経済成長率3.6%は先進国ではトップで、これ以上の成長率はあり得ないとの報道に接し、国民全員がキョトンとしたのではないでしょうか。したがって、今年の政府見通し1.9%(初めて2%を割る見通しを発表)を考えると、景気は下降局面に入ったと考えざるを得ないわけです。ひたすら景気が良くなるのを待って頑張ってきた会社は一体どうなるのでしょう。最近は、政府も評論家も見通しが当たった例(ためし)がなく、それほど、あらゆる事象が過去の延長線上にないということです。先日テレビで、10数階建てのビルを、最上階から作っていく工法を紹介していました。最上階から完成させ、ジャッキアップしては下の階を継ぎ足していく工法で、逆転の発想です。この工法は作業のすべてが平地ででき、鳶職はいらないし、天候に左右されないし、完成した階から内装工事ができるので、早く安く仕上がるそうです。専門家(プロ)の知識や常識が通用しない時代になりました。

 21世紀は日本の時代などと、おだてられて喜んでいたのはついこの間のこと。「ジャパンアズナンバー1」なんてベストセラーが書店にありました。今、当社は業界ナンバー1などとおだてられていますが、その裏に、ねたみや嫉妬が潜んでいることを知らねばなりません。日本人は横ならびが好きですから、16年やそこらで抜きん出れば、足元をすくおうと虎視眈々とスキを狙っている人がいっぱいいることです。

 強引な商法として最近問題になった某企業ではありませんが、同じ率のクレームであっても、組織が大きければ量的に目立ちます。当社の営業マンは強引なことはしていないと思いますが、当社の社訓「相手の立場に立ってものを考えよ」にあるように、自分が相手の立場になった時、困ること、嫌なことは相手に対して絶対してはならないことを、もう一度自分に言い聞かせてください。

 ところで、昨年10月に墓地経営許可をとり、弥生時代の遺跡が出たため、4カ月も工事が遅れた朝霞東霊園の予約販売を3月10日から行ないましたが、10年選手の石川章臣君が3月末までに実に30本、3500万円の契約をものにしました。以前、鈴木清君が21本の記録を出していますが、さすがにベテランらしい快挙をなしとげてくれました。特別社長賞を贈ったことはいうまでもありません。彼は「契約書を書き続けて手がシビれた」と冗談ともつかぬことをいっておりました。今月も快進撃を続けているようで、嬉しい限りです。皆さんも石川君に敗けないよう頑張ってください。

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