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社長通信

第110号 現状否定

1997年05月号

 消費税が5%になって、4月の業績は散々でした。しかし、その分3月に前倒し受注できたのですから、予想通りと言えるでしょう。そんな中にあって、朝霞支店だけが新規件数146本、工事金額1億3千万円と、いずれも新記録を樹立した結果を見れば、次のことも真実です。つまり、お客さまが欲しい商品で、しかも納得する価格であれば、いつの時代でも売れるということです。それでは営業マンが不要じゃないかと思われるかも知れませんが、それは間違いです。営業マンによって売上げに数倍の開きがあるのは、顧客満足度の差ではないでしょうか。お客さまの困っていること、不安に思っていることを、相手の立場に立って一所懸命知恵を出し、考え、提案する。この熱意と誠意の差が、結果に表われるわけです。真面目に頑張ったのに売れなかったという人は、売ろうとする努力にばかり気が回っていたことを反省して下さい。

 私はこの30年間、6時過ぎまで社内で働いていた記憶がほとんどありません。住居も会社も4回移転していますが、いずれも徒歩15分以内の職住近接で、7時には家族と一緒に食卓に着く生活を続けてきました。いわゆるモーレツからは縁遠い社長業です。会社が大きくなるにしたがい、来訪者は増え、仕事も忙しくなりますが、ゴルフの回数は不変のまま、デスクワークもきちんとこなしています。それができるのは、たえず現状否定を行ない、ちょっとした仕事でも、もっと簡単にこなす方法(手を抜く方法かも知れません)はないかと考え、工夫しているからです。都心に出た時も、1カ所の仕事でも3カ所は回ります。外回りでは、相手との面談の時間よりも移動の時間の方が圧倒的に長いわけです。だから、仕事を固めれば、3回の外出を1回で済ませることができます。

 ところで皆さん。前任者のやり方に何ら疑問を抱くことなく、マンネリで日常業務をしている人はいませんか。自分の業務にどういう意味があり、利益貢献するかを判ろうとしていますか。とにかく、各自の業務を一度否定してみてください。重要な仕事であればあるほど、現状を否定して別のやり方を模索して下さい。精を出して一所懸命やりましたでは、社員として通用はしません。往々にして上司は、規則通りこつこつと真面目にやっている部下、あるいは忙しそうに働く部下を高く評価しがちですが、要は生産性です。月間350時間も働いて(?)いた工事部社員が以前おりました。彼の退職後、彼の後ガマを補充していないのにトラブルが減りました。このように、自らトラブルをつくり、後始末に走り回るようでは困ります。

 当社にはピーンとした緊張感と活気があると、来訪者から一様にほめられます。それは、各自が自分で考えた作業をしているからでしょう。さらに、組織や制度の変更を、成長にしたがって柔軟に行ない、マンネリ化を防いでいるからだと思います。

 企業は、規模の拡大につれて、業務のやり方も変えねばなりません。当然、自分の仕事も変えねばなりません。変えられない人は、会社の成長についていけない人です。当社はコンピュータを早くから導入し、近々テレビ会議さえできるようにもなります。支店が9カ所になって、テレビによる会議を検討しなければならない規模にまで成長したわけです。

 去る4月28日から5月4日まで、私は香港、中国、韓国の5都市を回ってきました。香港での1日以外は、飛行機や列車での移動ばかりで、毎日が忙しく巡りました。久しぶりの中国では、とてつもなく大規模な石材工場が数カ所できていたり、下請け専門の小さな工場が千カ所以上に増えていたりで、たった10年未満の短い期間で日本向け墓石工場の大産地が形成されていました。10才そこそこの子供を含め、25才以下の男女が安い賃金(月1~5万円ですから中国では高給)で労働しています。日本の産地はもちろん、韓国のメーカーでさえ生き延びられないほど、中国メーカーの急速な実力向上を肌で感じ取ることのできた意義ある旅行でした。

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