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社長通信

第112号 共棲の道

1997年07月号

先月、全国の有名石材三百数十社が加盟しているボランタリーチエーン「全国優良石材店の会」の会合で、何を言っても良いとの条件で、1時間半の講演をする羽目となりました。そこでしゃべったことの要点は次の通りです。
(1)17年前墓石業界に入った時、他業界からの素人石屋と、仲間に入れて貰えなかった結果、単独で霊園開発を行った爲、今となっては開発力・資金力が付き、他社と協調する必要が無く、当社の独自路線を歩むことが出来た。
(2) 付加価値を付けて高く売ることを考えないで、顧客の望む(満足する) 価格設定を行い、更に、社員を増やさず施工件数を増やし、それで利益が出る研究・努力を行った結果、プレハブ外柵・石塔が生まれた。当社を薄利多売という人がいるが、利益率は皆さんと同じで、他の業界から見れば暴利多売ではあるまいか。
(3)ボランタリーチエーンや組合は、何をするにもボトムに合わせ、みんな同じでなければならない。右肩上がりの時代はそれでも良かったが、業種内格差がどんどんつき始めている昨今は、全員が討ち死になり兼ねない。「みんな同じでは滅びる」しかないのが、これからの企業経営である。従って、生き延びたいのであれば、全優石を脱会すべきである。また、店を開けていれば儲かった時代は終わった。積極的にやる気持ちの無い人は、余裕のある内に廃業したほうがよい。見切り千両である。
(4)当社は本年中に株式を公開する予定である。創業者利得を求めての公開ではなく、会社を大きくしたい一存からである。皆さんも是非当社の株主になっていただき、経営に参画して欲しい。また、株主になることによって当社の経営内容と方針がよく判り、同業として参考になるのではあるまいか。
(5)業界常識が無い、即ち「無常識」を逆手にとって、業界の弱点を突いて智慧を働かせて今日まできた。年間2500基も施工する様になると、プロ中のプロの経験を積むことになるが、今後も偉大なる素人であり続けたい。
と言うようなことを話しましたが、殆どすべての人が納得してくれた様です。但し、大野屋さんも須藤さんも欠席でした。当社は全優石をライバルとして今日まできて、そのライバルに手の内を明かすこととなりましたが、それが出きる余裕ができ、規模になったことです。
先日、関東地区の墓石の大生産地である茨城の真壁に行ってきました。そこで見たものは、数十の墓石の大展示場でした。それも中国製品ばかりで、真壁産地はもう終わりとの感を強くしました。私の郷里彦根は昔、バルブの生産地でしたが、今や淘汰が進み昔の面影はありません。バルブという商品は、今や発展途上国でも作れる為、人件費の高い日本製品は外国製品に太刀打ちできないことが容易に想像できます。ましてや墓石の様な簡単作業で、典型的な3K商品は外国製品にかなう訳がありません。ボーダレスの時代と言われますが、商品の世界ではすっかりそれが定着しました。次ぎはサービスの世界だと思いますが、既に夜の世界では、韓国、フイリッピン、タイ、中国人等のバーが、日本人バーをネオン街の片隅に押しやってしまいました。この現象が何をもたらしたかと言えば、日本人バーの低価格化、それにより高級バーの放逐ということが起こり、私の良く行く歌舞伎町でも高級クラブが全くなくなりました。(ある所を知らないだけかもしれませんがーーー)。
この様に、サービスも物も、利ざやがあれば国境を越えて動くわけです。どんなに法律を厳しくしても、外国人労働者、それも単純労働者は無くなるどころか、需要と賃金ギャップがある限り、命を賭してやって来るであろうと思います。世界に物を売って商売している日本が、外国から買えるものといえば、食料品と人手位しかないわけです。その日本が何時までも単純労働者は駄目だと言うのは身勝手のソシリを免れず、外国人との共棲の道をそろそろ考えないと世界の孤児になってしまいます。但し、外国人が増えると、単純労働の賃金は日本人ホステスと同様、安くなっていくことは確実です。

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