トップページ社長通信第113号 考え方

社長通信

第113号 考え方

1997年08月号

 今年は3つも台風が上陸し、梅雨期に梅雨らしい雨も降らず、6月だというのに真夏日を迎え、冷夏の予想を覆し、暑かった長い夏も終わろうとしています。
天候がこんなにおかしいからか、社会も異常な事件ばかりが続きました。神戸の14歳少年の連続殺人事件や、奈良、福岡の青年による少女殺害事件。いずれもいたいけな弱いものに対する犯罪だけに、社会の歪みの反映のような気がします。
 その少年の母親は厳しく、父親は優しい人であったと言われます。昔は、恐いものの中に、地震・雷・火事・親父と、父親が入っていました。ところが、戦後の民主主義教育は、女性の地位と権利を高めはしましたが、元気になり過ぎ、その分男が元気を失いました。家庭においても、男はその権威をすっかり無くし、恐い存在で無くなってしまいました。子供は親の背中を見て育つと言われますが、父親の背中が曲がり、しょぼくれていれば、恐がるどころか、馬鹿にこそすれ、尊敬される存在とはなりません。
最近、結婚の対象として、優しさを第一の条件に挙げる女性が多いのですが、経済が右肩上がりで、誰でも豊かな生活が保証された今までの社会なら、優しいだけで良かったと思いますが、これからの大競争時代において如何なものでしょうか。子供、特に男の子と父親の関係は、オスとしてのライバル関係にあり、男同士の葛藤があります。父親は、わからずやでも良いから、畏怖されつつ、尊敬もされる強い存在でないと、今後も同じような殺人少年が生まれそうです。強い男は決して、弱い者いじめをしないもので、従って強い父親のもとで育った子供は、弱い者いじめをしないと思うのです。
最近、次々に発覚する大企業や、政治家、或は官僚の不正・不法を考えますと、その行為や露見後の処置がすごく女性的に感じられます。兎に角、ごまかしてでも困難を避け、今を上手くやり過ごそう。そんな感じがしてならないのです。この頃の政治家は、女性に人気がないと当選しないといわれます。海部政権頃から、こわもての男は総理大臣になれなくなりました。吉田茂、池田勇人、岸信介、大平正芳、佐藤栄作、田中角栄等、恐い顔をしていましたが、日本のリーダーとして頼りにできたと思います。
この様に書くと、女性を馬鹿にしているように取られそうですが、男と女の役割がしっかり自覚されていないことを問題にしたいのです。男女同権は何も男と女が同じことをせよと言うことではありません。男と女の役目は自ずと決まっています。弱々しいことを「女々しい」と書きますが、いつの日か「男々しい」と書いてめめしいとなるのでしょうか。
 ユニチャームの高原社長は、人も会社も「成功の大きさ=考え方×やる気×能力」という方程式が成り立つと言っておられます。問題を起こした大会社の役員や官僚は、やる気と能力に優れていることは言をまちませんが、考え方に問題があるように思うのです。その考え方とは、会社大事、役所大事、先輩大事とばかり、事の善悪や法を無視しても、スキャンダルを表沙汰にしないことが、愛社精神や忠誠心と勘違いしていたのではないでしょうか。考え方が間違っている、即ちマイナスですと、成功の方程式の答えはマイナスとなってしまい、大会社でも屋台骨がぐらつくほどのダメージを受けることになります。
 営業の場合、数字で表れるのでよく判りますが、物を販売することの考え方の差が成績につながるように思います。もの不足の時代ではありませんから、売らんかなの姿勢は言語道断として、如何にお客様にお役立ち出来るかの差、即ちお客様の立場に立って、どうすれば喜ばれるかの気配りができる人が「出来る営業マン」と思うのです。

会社情報
お問い合わせは、フリーダイヤル0120-300-100 資料請求・お問い合わせ
ページの先頭へ