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社長通信

第114号 成長

1997年09月号

過日、念願の株式店頭公開の申請も終わり、滞りなく審査が終われば年内に公開する運びとなりました。この業界へ参入して後、公開までの期間は丸18年を要したことになります。この期間は、ちょうど子供が誕生して大学へ入学するまでのそれに等しく、店頭公開はまさしく企業が大学入学を果たす様なものではないでしょうか。 従って、大学に入ることが目的であってはならないのと同様に、店頭公開が当社の最終目標であってはならず、更なる成長の為のハードルを越えたと捉えねばなりません。
思い返せば、昭和55年2月、スーパー店頭での墓石の展示販売会からスタートして、今では業界1万3千社のトップ4に数えられる規模となり、実力は業界一との評判を得る様になりました。このことにより、霊園情報もいち早く入ることになり、選択の余地がより多くなったわけで、開発と販売の良い循環を持てることになりました。それほど当社の評判が、関係各所に広がっていると言うことは、ひとたび当社の不評が表面化すると、その伝播も早いと覚悟しなければなりません。まして、株式公開後は企業の情報公開(ディスクロージャー)をしっかり行い、投資家に会社の正しい姿を絶えず伝えなければならず、結果オーライの経営は許されません。その意味で、社員一人一人の予算の集積が会社の予算となり、業績となる訳で、その数字の信頼度が会社の信用となり、株価に反映されることになります。
我々の業界は、商品の特殊性もさることながら、歴史の古さと経営者に職人気質が色濃く見受けられます。こうした時代遅れの業界であればこそ、当社が光って見えたという側面があります。18年の間業界に与え続けたインパクトは計り知れないほどあり、それが注目され続けてきた理由でもあります。第1に墓石価格の明瞭表示、第2に事務の完全OA化、第3にテレマーケティングによる販売、第4に外柵・墓石のプレハブ化、第5に大型クレーンによる設置工事、第6に当社単独の霊園開発、第7にフレックスデー&タイム、その他異色イベントの数々。この様に、従来の石材業者では考え及ばなかったことを、次々と行うことによって成長できたと言えます。
最近、店頭公開市場はパッとしない為、公開を先延ばしにする企業が出てきましたが、これは店頭市場の不人気により公開株価が高くないからです。投資家にとって当然のことながら、高値で買えば値上がり益は少ないわけで、安ければそれだけ利益を取れることになります。投資家は儲ける為に株を買う訳ですから、投資家にとって仕込みが安ければ安いだけ良いわけです。公開株価が実力以上であれば、新株発行による会社や売出しによる創業者の利益(公開価格と実力価格との差)は、投資家の損失の関係にある様に思います。市場に人気がない時についた株価がその会社の実力株価だと思うのです。
昔は額面発行でしたが、いつしか時価発行となり、市場環境が良いときに公開して、公開人気と相俟って実力以上の株価を付け、高額の資金を得るのはよいとして、それがピークで後は奈落の底へ落ちていく会社が多くて、店頭市場の人気がない原因と言われています。これは合法的詐取みたいなもので、さぞかし経営者は寝覚めが悪いと思うのですが、このように投資家を無視した経営者がいることは誠に残念です。こうした経営者がいる限り投資家の信頼を得ることは出来ませんし、市場が活性化することもないと思います。
小さく生んで大きく育てるのが育児の基本とすれば、会社だって初めは脂肪太りでない方がよい訳で、徐々に大きく育てていくのが経営者の基本姿勢だと考えます。当社は、今まで配当性向30%以上、1株15円以上の配当を続けてきましたが、今後もこの姿勢を崩さず、株主本位の経営を続ける覚悟を新たにした次第です。

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