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社長通信

第121-1号 カナダ

1998年03月号

当社の過年度決算のプレス発表を20日に漸く済ませました。監査法人の監査証明が出ないと決算内容をプレス発表できません。また、プレス発表の前に決算事項を発表するとインサイダーということになります。売上60億円(前年比5.9%増)、営業利益5.5億円(前年比18.5%増)、経常利益3.9億円(前年比5.6%減)、当期利益1.7億円(前年比30.0%増)。公開費用が6千万円以上掛かっていますので、これを経常利益に足しますと、増収増益であった訳ですので、この不況下としてはまずまずの数字であったと思います。
今年の株主総会は6月26日に決まりましたが、会場を決めるのは数ヶ月前であり、他社がこれほど26日に集中するとは予想しませんでした。出来るだけ多くの株主さんに参加していただけるように、集中日を避けたかったのですがーーーー。例年の如くロの字型にテーブルを並べ、株主総会を行う予定です。また、総会の後は、昼食を取りがら色々な提案を頂く時間も用意しました。
さて、今年のゴールデンウイークは晩春のカナダへ家内と行ってきました。4月29日に成田を発ち、8時間程のフライトの後、バンクーバーにて国内線に乗り換え、幅1000キロメーターに及ぶロッキー山脈を1時間ちょっとで越え、冬季オリンピックで有名になったカルガリー空港に降り立ちました。
カナディアンロッキーの素晴らしさは写真では見ていましたが、この時期は未だ中腹まで冠雪があり、それは見事な美しさでした。何十キロも真っ直ぐな高速道路をバスで走りながら見る景色の雄大さに心を奪われましたが、それ以上に感激したのは、路肩の草地に空缶一つ落ちていないことでした。後で気が付きましたが、町中を歩いていても、道路にタバコの吸い殻一つ落ちていないことでした。(但し、中国人街だけは例外)それもその筈、ゴミのポイ捨ては罰金5万円とか。また、清涼飲料缶やタバコの自販機が何処にもなく、その上、公共施設は勿論のこと、レストラン、ホテル、航空機等、不特定多数の人が集まるところは全て禁煙でした。その為かカナダ人の喫煙家は少なく、戸外に置かれた灰皿に群がっていたのは日本人ばかりでした。カナダ人にモラルがあるからポイ捨てしないのかも知れませんが、ゴミの素を絶つこと(自販機を置かない)、及びゴミを捨てれば罰を受けるルール(罰金)があれば、モラルが無くても道路にポイ捨てする人は無くなるようです。さすがに此所では日本人もポイ捨てしません。この汚い東京の街を奇麗にするには、カナダのルールを真似るのが一番の様です。
更に驚いたのは、高速道路の路肩や中央分離帯(ガードレールは無く、それぞれ5メーター以上の幅がある)のゴミ拾いをボランティアの人達が歩きながらやっていたことです。また、森を切り開いて造られた高速道路の両側には動物が入り込まないように、延々とネットを張って保護しています。それでは動物が道路を渡り、森と森の間を行き来出きませんので、所々に幅30メートルはありそうな陸橋を掛け、その上に樹木を植えて、動物専用の道を造っています。ここには人間の利便の為に壊した動物達の生活環境を出来るだけ復元して、人間が自然と共棲しようという姿勢が見られます。ロッキー国立公園から、動植物や鉱物の一片でも持ち出すと罰金があったり、自分の庭の芝生を伸び放題にしていると、市役所から役人が来て了解も得ず刈っていき、請求書を置いていきます。(文句を言わずに支払うそうで、自分の庭だって自然環境の一部として意識しているのですね。)
また、美観をぶち壊す高圧送電線や町中の電柱、落書き、ネオンサイン、野立て看板は見当たりません。日本の27倍以上もある国土―――我々から見ればどれだけ壊しても壊しきれないほどの自然を、国民全ての人が守ろうとする姿勢は、是非見習わねばならないと思いました。

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