トップページ社長通信第121-2号 未知の時代

社長通信

第121-2号 未知の時代

1998年05月号

タケノコ、ふきのとう、つくし、サンショの若芽など、春を感じる植物が食卓を飾る季節となりました。昨年11月から年末にかけて、株式公開延期による再度の審査作業で吹き荒れた社内のドタバタも去り、公開以来1ヶ月近くになると、ようやく落ち着きを取り戻した感のある今日この頃です。とは言っても各部署とも仕事は多忙を極めていますから、何を呑気なことを言ってるのかと叱られそうですが、私は心の落ち着きの事を言っているのです。
2月26日500名以上のお客様に御臨席を賜り、社員と合わせ700名の盛大な公開記念パーティーを開くことが出来たことを大変うれしく思います。また、その前に開いたセミナー会場における大場俊賢氏の講演及び私の会社説明会には、溢れんばかりの参加を頂き、私などはすっかりあがってしまったのはご存知の通りです。6時10分からのパーティーは、何を言ったか思い出せない私の挨拶に始まり、当社をここまで育てていただいた東京信用金庫上川名理事長、今また力強く当社を支援して頂いているメインバンクの第一勧業銀行村井常務の心温まるご祝辞の後は、当社の無理難題を聞いてくださり、他の延期会社より1ヶ月も早く公開に尽力下された大和證券白井常務の乾杯のご発声により始まったのでありました。1000人は入れる会場の筈が、設備が悪いのか後ろの方は話が聞き取り難く、また、折角お出で頂きながら大半の方々と親しくお話も出来なかった事が誠に残念でした。
私の性格とは思うのですが、何事も目的達成までは遮二無二頑張りますが、達成すると覚めてしまう――――公開した2月20日はどれほど興奮するだろうと心配しましたが、朝も7時までぐっすり眠り、殆ど感動らしきものも感じず、日常業務の一通過点として過ぎてしまいました。その日以降、会社も家庭も今までと同じパターン、同じ空気の流れが続いています。ただ、株価が日々新聞に載りますので、多少気になり責任の重大さだけは感じています。
目標のないところに発展はありませんから、次の目標は今世紀中の「2部上場」に定めました。昨年の11月頃から景気は特に落ち込んでいる様ですが、世の中にお金が無いのではなく、政策不況(歯切れの悪い山崎拓及び破綻した山一と拓銀をもじり、山拓不況とも称される)と言われます。国の進むべき方向も示さず、国民に夢を持たせる政策を行わない橋本政権に対する不信から財布の紐を締めているだけです。不況時には安くしないと売れないと考えがちですが、昔の様に消費者にお金が無いのではありませんから、価値ある物しか売れない時代なのです。価値とは商品だけではありません。価値ある情報とかサービスを提供することが出来ないと、お客様は相手にしてくれないと言う事です。
昨今の社会、企業、家庭など、何処を見ても今まで経験しなかった出来事が多発しています。日本のグローバル化は、外国と日本の間にあった垣根、即ち外国から我々自身を守ってきた日本的システム(習慣、常識、ルール、法律)でさえ、彼らのそれに合わせて彼らが活躍しやすくすることです。今や我々は未踏・未経験の世界に投げ込まれたのです。この時代に要求されるリーダーの条件は先ず先見力です。戦後此の方、官僚主導で世の中が動いてきたのですが、官僚は法の執行官ですから先見力は期待できません。勉強さえしておれば出世できる世界に生きてきた人間に、未来の生きた世界のことを予知できる筈がないと思います。
同じように、企業社会も今まで通りのやり方が通用し難くなり、予知が難しい時代ですから、今まで以上の先見力と実行力を必要とする時代となりました。ナビゲーター無しで道無き道を進む時代の到来ですが、私に向いた時代のような気がします。

会社情報
お問い合わせは、フリーダイヤル0120-300-100 資料請求・お問い合わせ
ページの先頭へ