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社長通信

第124号 小渕さん

1998年08月号

 人気最低の小渕内閣が始まった。今日までの日本社会での出世頭は小渕さんの様な調整型の人であった。小渕さんは、面倒見の良い、和を重んじることを処世術とする典型的なお人です。私の友人、後輩で2人が小渕さんの秘書をしたり、またある友人は仲人をしてもらったりと、大変お世話になっている。この様に、まさか総理になる大物と感じさせない30数年前、小渕さん、小渕さんと、後輩から慕われてきた人柄の良い政治家です。
 数ヶ月前の彼は、不況を脱し、上昇に転じた頃に、橋本前総理から禅譲され、ソウリになる積もりだったと思われます。然るに、前総理が、減税問題で二転三転した為、参院選で自民党が大敗。急遽、乱世向きでない己の器量も省みず、自民党総裁選に立候補せざるを得なかった(これを逃すと二度とソウリの芽が無い)のが本音ではなかったでしょうか。今の不況は構造不況プラスムード不況の感がしますが、ムードを良くする顔の政治家(リーダー)が居ないのが不幸(不況)の原因です。
 自民党は解散が無ければ再来年の夏の衆院選までに、景気を上昇軌道に乗せておかないと崩壊するのは確実ですから、党が一丸となって小渕さんを盛り上げ、なり振りかまわず景気対策を講ずる筈です。従って、来年の今ごろは短期的ではあるが、景気が上向きになっているというのが私の考えです。それでも小渕さんは日本が元気になるムードを作れる顔をしていませんし、自民党が質的に変革(無理とは思いますが)しない限り、遠からず社会党と同じ命運にあると思います。
 34年前、父親の鉄工所が倒産した時、再建に協力してくれた会社が最近倒産したと言う噂を聞きました。本当に残念なことですが、余りにも古い歴史と伝統のある会社故、新しい時代に適応出来なかったからではなかろうかと思います。老舗でどんどん発展している企業なり商店は、決して歴史にあぐらをかいていないはずです。日々、商品・技術・ルール・経営・組織の改革を行っているからこそ、生き残り、成長していると思うのです。
 今、日本人が陥っている罠は、過去の成功体験です。こうすれば儲かる。こうすれば景気は良くなる。こうすれば育つ。―――経済も、政治も、教育もこうした過去の成功体験が常識となり、小手先の手法で問題を糊塗することになってはいないでしょうか。景気対策の減税も、公共投資も一時凌ぎに過ぎず、抜本的改革期に来ていることが判っていません。減税や公共投資と同時に、思い切った行政改革や規制緩和によって、役所がスリムになり、民間が自由に仕事が出来る態勢を、何時までにどうすると明言することが、日本の未来はこうなると言う指針を示すことになります。、減税のツケを未来に回すという不安だけを撒き散らせば、減税分は預貯金に回ってしまうのが当然です。
 ところで、竣工式を来月16日に迎える2つの霊園(投資総額17億円)は、本社から30分位で行ける区部及び近郊にあり、正に売れる立地にあると言う確信を持っています。また、近隣霊園に比べ、数十%も安い価格を予定しました。合計2000区画以上の墓地の大半を5年で売る予定ですが、実際はもっと早いと思われます。この時期に、同じ日に2つの霊園をオープンさせることは、驚異的なことであることに間違いありません。あらゆる企業が萎縮している昨今、3年、5年先を見据えて、他にも東京近郊に投資を続ける当社は、必ず業界トップになるでしょうし、2部上場がそれほど先のことではないと確信しております。新規オープンの2つの霊園の内、一つは計画から2年を要しました。1万平方メートル程度の開発になりますと、2~3年は掛かりますから、絶えず3年分以上の墓地在庫を持っていないと、開発遅れが生じた場合、売上計画に支障を来す結果となります。従って、1000区画以上の霊園はその80~90%を5年の販売期間とし、残りは墓地使用者の関係者にボチボチ売る作戦でいます。 3年分の墓地在庫は、年商額以上であり、それを融資に頼るとなると、この業界を知らない人には、在庫の回転率が悪い、借入れ過多(因みに当社より売上上位の同業他社は年商の1.5~2倍)の会社に見られてしまいますが、それでもマンションや宅地デベロッパーと同様、更なる開発資金を手当てすることが成長に繋がることになります。
 今年は何時夏になったのかはっきりしないまま終わりそうですが、寝冷えなどしない様に気を付けて、実りの秋を迎えましょう。

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