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社長通信

第130号 平成維新

1999年01月号

 蛙を冷水の入った鍋に入れ、徐々に加熱するとゆで蛙となって死んでしまうが、熱湯に放り込むと飛び上がって助かるという。今、こんな茹で蛙国民が国中に満ち満ちている様に思います。あらゆる組織において構造改革が迫られていますが、はかばかしい成果は上がっていない様に思います。改革は時に血が流れることも覚悟しなければなりませんが、誰でも血を見るのはいやなものですから、微調整で済ませ、問題や改革を先送りしている内に、重体となって臨終を迎えている企業が目に付きます。これ全て、決断と実行をしない、何もしなければ間違いを起こさないから責任を問われない、即ち責任回避の結果だと思うのですが、実際は何もしない罪が問われなければならないと思います。人は誰でも、経験していないことを避け(リスクのあることは何もしないで)、良い子になっていたいのは判ります。少ない労働時間で、みんな平等に高給を取り、且つ会社も利益が出るのが理想ではありますが、そんな会社はあり得ません。計算されたリスク内で果敢に挑戦し、変革する会社だけが生き残れる乱世の時代――平成維新――の渦中に今あります。
 私には長男、長女の孫が0歳、2歳、3歳(2人)と4人いますが、4人ともそれぞれ個性が大変異なります。「三つ児の魂百まで」と言いますが、性格というものは生まれた時から決まっているように思います。素直な子、きかん坊、おとなしい子、おませな子など、見ていて不思議に思います。生まれた時から身の回りには物が溢れ、食べたいものも何でもある時代に育つ子供が、果たして幸せなのだろうかと思ったりします。手水鉢(日本庭園に使う水鉢)に「知足」という商品がありますが、知足とは「足ることを知る」という仏教用語です。しかし、今の子供達は生まれた時から物がないことを知らない訳ですから、他人にあって自分に無いものがあれば、他人に迷惑をかけないことなら何でもありで、援助交際でお金を得る高校生もいる訳です。
 私たちの子供の頃は、物も食べ物も無くて当たり前。肉といえば鯨肉。魚といえばサバ。(安かった鯨も鯖も今では高級品になりましたが。)すき焼などは年に2回ほど。服といえば着た切り雀(意味が判るかな)という様に、みんなが貧乏でしたから他人を羨むことも無く、アメリカ映画を見た時などは、あんな生活は日本人には無理だろうな、としか思わなかったものです。そんな日本人が今やアメリカ人以上の消費をし、物持ちになったのですから、精神構造がおかしくなって当たり前の気がします。高額所得者からは累進課税により税金をどしどし取りたて、みんなを中産階級にしてしまった日本の税法は、社会主義国家以上に富の平等が進んだと思います。昨年末に社会主義の中国へ行きましたが、貧富の差は凄まじいもので、社会主義国家は日本をおいて他に無い様に思います。このことは国民に「分を知ること」を忘れさせ、言葉自体が死語となってしまいました。富の平等が良いか悪いかは議論の分かれるところですが、ただ言えることはアメリカンドリームはあっても、ジャパニーズドリームは無いということです。極論を言えば、税金を払わない人と高額納税者とが、さほど違わない生活が出来る平等社会となってしまいました。そして、成功者を嫉妬し、国家に対して何も貢献しない国民(声だけは大きい)の生活をすら、手厚く守ることは当然と考える人の存在を許す風土は、何れ国を弱体化することになると思います。更に成功者が失敗すると、それ見たことかと二度と立ち上がれないまでに袋叩きにする国民性は、日本だけではないでしょうか。
 ここ2ヶ月で株価が2倍近くになりましたが、業績から見て4桁も期待できるのではないでしょうか。2年前までは資金力の問題で、他社の開発霊園の販売が半分以上でしたが、最近は70%以上が自社開発霊園の為、利益率が格段に良くなりました。来期も多数の新設・増設を計画していますが、今回のファイナンスを手始めに、資金手当てが付き次第、霊園開発は勿論のこと、周辺業務への進出計画も具体化させ、乱世を逆手にとって更なる飛躍を期したいと思います。

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