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社長通信

第134号 ドイツ雑感

1999年06月号

 庭の巣箱からも小鳥が巣立ち、すっかり夏の風情となりました。
 巣箱からチィーチィーと鳴き声が聞こえたころは、親鳥が頻繁にえさを運んでおりましたが、今では全く静かになりました。
 小鳥の世界でさえ、こんなに子育てに一生懸命なのに、人間の世界では4ヶ月の赤子を放り出して男と2日間も遊び歩き、死なせてしまった事件がありました。こんな酷い親に育てたのは戦後育ちの世代だと思いますが、好き勝手なことをするのが自由と錯覚しているようです。
 猿は1頭のオスが数十頭のメスを従えて群れを作っていますが、ボス猿になるにはただ力が強いだけではダメだそうで、メス猿の支持がないとなれないそうです。
 人間の世界と同じで、力だけではなく、容姿、容貌、性格なども選択基準に入っているのでしょうか。
 ところが、子猿のDNAを調べてみると、ボス猿の遺伝子を持っていないのが結構いるようで、猿の世界もオスにとっては油断もスキもないものだと思います。
 男も女も自分の遺伝子を残すために異性を求めるのが本能ですが、最近結婚を望まない、或いは結婚しても子供を作らない夫婦が増えつつあるのはどうしたことでしょうか。 思うに人間、特に日本人は進化から退化の過程に入った様に思われます。大和民族が減っていくことが、即ち日本国の衰亡に繋がらなければよいのにと心配します。ここ数年大和ナデシコは大変元気になりましたが、反比例して大和オノコの元気がなくなりました。それが理由かどうかは判りませんが、最近日本女性が外人男性と国際結婚するケースが異常に多くなりました。
 先行き不安から子供を作らない夫婦もあるとは思いますが、小渕総理の何でもありの不況対策のお陰で、1~3月期は1年半ぶりに大幅なGDPのプラス成長をしたとか。当社の営業成績も前年比で大幅アップを続けていますが、このまま経済が持続して欲しいものです。
 会社では指示待ち族が特に若い人たちに多くなってきたと言われます。部下から時々「聞いていません」という言葉を聞くにつけ、そんなことまで一々指示しなければならないのか、目的が判っていれば当然しなければならないことに何故気がつかないのかと、じれったく思うことが再々あります。
 50年以上も平和が続き、物質的豊かさを享受できる時代が長く続くと、ペットの猫がねずみを取らない様に、富も幸せも誰かから与えられるものとの錯覚に陥るのでしょうか。 先日、ドイツのニュールンベルクに石の世界博を見に行きましたが、商店が土曜日は夕方4時から、また日曜日は一日中閉めています。営業時間が法律で決まっているようです。 金曜の夜6時から月曜の朝までしか滞在しなかったので、その間お土産を買う店が全てクローズ。更に、我々のガイドは一日8時間以上働いてはいけないとかで、観光途中で5時になったら、ホテル行きの定期バス乗り場を教えて、観光バスもろ共帰ってしまいました。
「何じゃこれは」と言った感じですが、規則に厳しいドイツらしい一面を見て、さすがと感心しました。
 夜の10時頃まで明るいのですが、5時には家路につきますから6時になると街は静かなものです。ドイツ的合理主義とはこういうものかと実感しましたが、それでいて日本より経済状態は良いし、物価も安く、森や公園が多くてのんびりとした暮らし向きが感じられました。霊園も二箇所見ましたが、大きな方はゴルフ場一つあろうかと思うほど広く、木立の間にお墓がぱらぱらと散在しています。
 更にびっくりしたことに、9割以上のお墓に露地植えまたは植木鉢が置いてあり、四季折々の花を咲かせています。日曜日だったせいもあり、お墓の前で長いお祈りをしている中高年のご夫婦、或いは連れ合いを無くしたと思われる老人が大勢見受けられました。変な格好の若者は見られず、躾がしっかりされていることが感じられました。
 輝かしい未来は子供の教育と躾にあること、それは家族の団欒にあることを強く感じた旅でした。
 私が一ヶ月21日、168時間以上は働くな、会社人間になるなと言い続けている所以は、家族を大事にしてほしいからに他なりません。

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