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社長通信

第139号 天王山

1999年11月号

あと40日余りで西暦2000年を迎えます。
私の生まれたのは1940年。その年は神武天皇が即位された年を元年とする紀元である皇紀2600年でもあり盛大な祝典が行われたそうです。それから60年。いよいよ還暦とやらを迎えます。干支帰りとも言われますが、若い頃、還暦の人を見るとお爺さんだなあと思ったものです。自分がその年になってみると、意識をしない、否したくないもので、体力は仕方がないとして、気分はまだまだ40歳台の積もりです。もうすぐ葬儀を中心に新しいビジネスに挑戦する訳ですから、若くないとやれません。新しい切り口で参入するのが私のやり方ですから、今着々と準備を進めているのは薄々ご承知のことと思います。
昨年亡くなられた方が93万人(50歳前後は毎年200万人近く生まれていますから、20年後は今の2倍以上の死亡が予想されます)。葬儀全般の費用平均が1人341万円(香典返しやお布施も入っています)というデータもありますが、葬儀をしなかった人、密葬で済ませた人もいたでしょうし、地域差があるから単純には計算できません。それでも2/3を平均単価(227万円)とすれば、2兆円以上のマーケットと思われます。(因みに花のマーケットは3兆円でその70%が冠婚葬祭用と言われます。)
通常、葬儀は白木の祭壇を飾りますが、当社のやり方は生花で飾った祭壇を基本コンセプトにすることです。
その生花祭壇は通常5年以上の経験を積んだ専門家が花を1本1本発砲スチロールの様なもの(オアシス)に差して作っていきます。当社のやり方はアルバイトがコンピューターの指示通りに特殊設計の生花スタンドに花を生けていくだけで祭壇が完成するというものです。生花祭壇は工場で作業し、1人で持ち運びできる大きさに分解できる様になっています。それを葬家や斎場に運び込み、現場で組み立てれば終わりという優れものですから、全て素人でできます。従って、花祭壇、病院から遺体の運搬、葬儀・告別式、霊柩車、火葬代など、全てを含めて70万円で請け負うことが出来るのです。当社の関係する霊園の法要堂ならその使用料も含まれます。
昨今、密葬だけで済ます家が増えつつありますが、これは葬儀代が高すぎるからに相違ありません。何十年という長い間の社会や人との関わりを絶つのに友人・知人も呼ばず、ひっそりと消え去ることにどうして納得できましょうか。当社の葬儀価格は20年後の大量葬儀時代を先取りした価格と考えています。美しい生花で飾った葬儀を相場の約半分でできれば、きっと喝采を受けるに違いありません。生花葬をこれからのトレンドと位置付け、葬儀マーケットのシエア10%を目指して頑張ります。この半年、担当者5名はその仕掛け作りに奔走していたのです。
かと言って、私は決して本業をお座なりにしていた訳ではありません。毎年2千数百の墓地を売っていますから、売れた分以上の開発を進めないと商品が途切れることになります。
また、近隣対策に手間取って、計画から2年以上経たないと販売に至らない霊園もざらです。しかし、近隣対策が大変な分、それだけ住民が近くにいるということですから、造れば販売がし易い場所とも言えます。
現在、7ヶ所で開発計画を進めていますが、もうすぐその3ヶ所で苦労の結果がでます。担当の寺島課長は毎日のように胃が痛み、また睡眠薬を飲まないと眠れないほどの心労を味わっていますが、それだけ大詰めを迎えていると言うことです。
この様に葬儀事業立ち上げ、東証2部上場準備、ISO9001取得、コンピューターの新システム導入等の大型プロジェクトを抱え、社員によっては全プロジェクトの要員となっています。これから1年の働きが、その後の10年を決する重大な時期、天王山です。
誰一人として暇な社員がいないことは重々承知しています。でも火事場の馬鹿力という言葉があります。1年間だけ2倍の力を出してください。今期は先行投資ばかりで前期と余り変わらない業績予想ですが、今蒔いている種の収穫は来期からです。ここでひと頑張りしてストックオプション(付与のない社員は次回には付与される様頑張ってください)でしっかりキャピタルゲインを得ようではありませんか。

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