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社長通信

第142号 溺愛

2000年02月号

最近、小学校4年の女児を誘拐し9年間も監禁した37歳の男や、犯人と何の関係も無いと思われる小学生を、異常な方法で殺し自殺した21歳の青年など、常軌を逸した事件が起こっています。こんな事件を起こす人間がどうして出来るのか、つらつら考えてみますと、誘拐・監禁犯の方は母親が子供を溺愛。小学生殺しの方は10ヶ月も登校していないのに、高校側は彼を卒業させてしまったことに対する教育不信があった様に報道されています。私は、両方とも根底に甘やかしが子供を駄目にした様に思うのです。叱られる、或いはペナルティーを課されることをしながら、親も学校もそのことに目を瞑り、子供のしたい様にさせる。日本には臭いものにはふたをするという諺がありますが、親も教師も、正に責任を持って育てなければならない子供にまで、ふたをしてしまったことから生まれた犯罪ではないでしょうか。3人の子供を育て、4人の孫がいる私ですが、子供が悪さをする時は、親の顔色をうかがいながらするものです。その場できっちり叱っておかないと子供は事の善悪がつかなくなり、逆に叱ってくれないことに対する苛立たしさを感じるのではないでしょうか。特にエネルギーの旺盛な男の子は、叱られることによって心のバランスを取る様に思うのです。偶然にも犯人は2人とも父親がいませんが、親、特に父親には子を叱る義務がある様に思います。
当社でも上司に叱られると、ふてくされるのがいますが、多分叱られることも無く大人になった人だと思うのです。他に人がいる場合、間違ったことをしたらその場で叱ることに反対する人もいますが、3時下がってからでは叱る方も叱られるほうも何故?ってことになりはしませんか。一人前の人なら、間違ったことは分っている筈ですから、叱られて当然という反省をその場しなければなりません。後でグジグジ蒸し返されるより、気分的に良い様に思うのです。そうは言っても社長になって34年間、誰からも叱られることがなかった訳ですから、叱られる立場の気持ちが分る訳無いですよね。何時も叱られているキミ、ごめんなさいね。
ところで途中入社の男で、「当社には人を育てるシステムが無い」と言うのが時々います。30、40歳の一人前の男をどう育てろと言うのですか。自嘲で言っているなら良いのですが、真顔で言われると今までの会社で何をやってきたのだと言いたくなります。学校は育てるところですが、社会に出たら自分で育つ以外ありません。職人の世界は、技を先輩から盗んで覚えるものとされています。少なくとも30になれば自分の仕事はプロでなければなりません。プロ意識の無い人は多分、家庭や会社で甘やかされてきたのと違いますか。
最近、情報通信関係の株価が異常に高く、またインターネット関連会社であれば、利益が出ていなくとも大金を投資する企業や個人がいますが、果たしてその会社を育てることになるのでしょうか。ちょっとしたアイデアがヒットして30歳や40歳で何億、何十億の金持ちになっては、本人をスポイルしまいかと心配です。即ち、資金力に経営力がついていくだろうか。若さや経験不足による勘違いをしないかとの心配です。彼らは本質的に大変優れたものを持っています。その才能を極限にまで育て、社会に役立たせる為には、飴玉を与え過ぎてはいけないと言うことです。これは甘やかせて育てる子供に通じるところ感じます。
当社の社員にも毎年数人子供が生まれます。優秀な社員が子育ての為に退社することは会社にとって損失です。しかし、生まれて3歳になるまでは、母親が肌で接すること(溺愛とは違いますよ。勘違いしないで下さいね。)が子供の人格形成に必要と言われています。この問題を解決する為に作ったのが当社の在宅勤務制度です。以前からあるフレックス・デー&タイムもそうですが、子を持つ親、或いは介護を必要とする家族を持っている社員が、働き易い様にと始めた制度です。インターネットのお陰で、在宅勤務者は自宅のパソコンに向かって、都合の良い時間に仕事ができる訳です。現在、可知さんが在宅勤務となっています。仕事の内容や自己管理が出来るか否かにより誰でもOKとはいきませんが、会社にも社員にも良い制度として定着すればと思います。

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