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社長通信

第150号 甘え

2000年08月号

7月の営業成績で支店間、個人間にこれほどの差が出たのは初めてではなかろうか。石材工事受注額が個人で2千万円以上5名、1千万以上5名を数えながら、ゼロが約同数の9名。片や1億5千万の支店があるかと思えば、1千万に満たない支店が3つもあり、販売霊園が同じでないとは云え、余りのギャップに言葉がでません。暑い最中、お客様を霊園までお連れするのは容易なことでないことは重々承知しています。ならば、気候の良いときにそのカバーが出来ていれば何も云うことはないのですが、それも出来ていません。全社の月間目標は達成したのですから喜ぶべきではありますが、私の気持は全く晴れません。「来月は頑張ってくださいね。」と励ますことが果たして有効なことなのか疑問です。

最近、学校を卒業しても就職しない、家を出て独立しない若者が増えているようですが、こんなに子供を甘やかしていいのでしょうか。子供が心配だから或いは可愛いからそばに置いておきたい、苦労をさせたくない、もっと馬鹿な親は、子供の自由にさせていると言った理由で、二十歳をとっくに過ぎた大人(特に男性)を子供扱いしている親が多いのは、果たして子供にとっていいことなのでしょうか。こうして育てられた自立できない人間は、親の亡くなった後(親は子供より早く死にます)、自分の生活さえも維持できないことは明らかです。子供をこんなに甘やかしているのは日本人だけだそうです。


杉並区営住宅(他の公営も似たり寄ったり)では4人に1人が家賃を払っていないそうです。会社でも同じような率で、給与と貢献利益のバランスがとれていない社員がいます。また、世間には収入をごまかし、税金を払わない人も大勢います。家賃を払わない人、会社にぶら下がっている社員、脱税する人に限って「へ理屈」が上手であったり、権利主張も人一倍します。日本の組織は、国家から家庭まで甘えが蔓延しています。国民や自治体、否企業でさえ国に甘え、社員は会社に甘え、子供は親に甘える。こんなことで21世紀の日本が存在できるのだろうかと心配です。甘えのつけは先々必ず自分に返ってくることが目に見えて明らか・・・即ち甘えの体質はいずれ自分を駄目にすると言うことです。

当社は1年前から国際標準規格ISO9001の認証取得に向けて準備を始め、来月には認証登録ができるところまで来ました。ある意味では、株式の公開作業より大変でした。何故なら、株式公開は業績に問題がなければ、公開担当者数名で準備ができます。しかしISOは、部署ごとの抜き取り検査がありますから、社員全員がISO基準に従った当社の品質システムに沿って仕事をしていなければなりません。パートさんまで審査対象ですから、350名からの人達に浸透させねばならない点からいえば、難しさは株式公開の比ではないのです。そのことからISO認証は余り会社が大きくないほうが楽かもしれません。墓石の業界では、長野の一休さん、伊予石材、松島産業に次いで4社目の取得ですが、同業他社でも数社が準備しているようです。

ISOを勉強していて感じたことは、マニュアルと手順書に従って全ての作業を進めなさいということでした。受発注一つみても必ず契約(注文書)を交わしなさいということですから、電話だけでことが完了しません。更に、一切の記入漏れを認めませんから、石材のコード番号を記入するようになっているのに、記入がなければ不適合になってしまいます。これだけで審査はイエローカード1枚となる訳です。つらつら思うに、ISOは欧米のシステムですから、一切の現象を紙で残し、押印するようになっています。日本人は電話による口約束でも充分契約として通りますが、多民族国家の欧米では、民族による文化・価値観・風俗・習慣・教育、更に云えば知能水準さえ異なりますから、一つの基準で作業を進めないと品質が保てないからではないかと思います。それでも、当社の様にフレックス・デー&タイム制により、同時に出勤していないことが多い場合、仕事の流れは書類に依存した方が、誰にも分かるのでミスを防げるように思います。ISOが本当に機能した時、当社は一皮むけると期待しています。

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