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社長通信

第171号 器量

2002年05月号

 最近の大企業の不祥事に伴う企業の対応を鑑みるに、トップの器量と言うものが如何に大切かを考えさせられます。社会に大きな影響を与えるような不祥事の原因が一社員のミスや不正であっても、その問題を処理する際の上司やトップの判断や言動が、ひとつ間違うと企業を崩壊に導くことだってあり得ると言うことです。危機即ち大変な事態になったときの対処の仕方が危機管理と言われるものですが、今、企業は言うに及ばず、役所や政府・政党などのあらゆる組織でその能力が問われています。そういう意味で、国中のあらゆる組織が危機に瀕していると言えます。

 平和と豊穣の時代が長く続いたために、日本人は大変な事態に直面しても他人事の様に傍観するようになってしまっています。どつかれでもしない限り、周りで起っていることに身体が条件反射しなくなっているのです。直接の痛みを伴わない限り、人がどう見るだろうかとか、これは直接自分に関わりの無いことだと言う責任逃れの意識が先行し、この事態が次にどんな事態を喚起するかを予想できないのです。或いは、目先の小さな問題をすぐに解決せずに、何れ時が解決するだろうと無視したり先送りして、抜き差しならない致命的問題に発展した事件をたびたび目にする昨今です。

 現代は、自己実現、自己表現の時代と言われます。自民党の田中真紀子代議士や社民党の辻元清美元代議士に見る如く、パフォーマンス即ち自分を表現することに長けた人は拍手喝采を得られる時代ですが、その反面、過剰な嫉妬も得ると言うことです。嫉妬が高じて恨みにまで昇華し、足元をすくわれる事態になり、辞任や辞職をさせられることになったのです。彼女達の言動は本質的には間違ってはいないと思うのですが、まだまだ男社会の日本において、男を沽券にする言動が癇にさわり、意識していなかったウイークポイントを暴露されることに繋がったわけです。いずれにしても両人とも自分の危機管理に隙があったと言わざるを得ません。

 男は処世術に長けているからか、クロをシロと言うずるいところがあります。ところが、女性は間違っていることは何が何でも間違っていると言い張ることが多いようです。あなたは目先の小さな問題を回避するための安易な妥協が大きな問題に発展した経験はありませんか。聖徳太子の時代から「和を以って尊しと為す」と言われるように、問題解決より人間関係が優先されているのが日本社会ですが、「臭いものに蓋をする」ことだけは止めたいものです。

 更に厄介なのは面子(メンツ)です。所謂顔を立てると言うことですが、彼の顔をつぶしてはいけないから、本当は反対だけれども黙っていようということがあります。ボスが反対だと言えば反対、賛成だと言えば賛成。信念も何もありません。損得計算と、村八分(仲間はずれ)が怖いから同調しているだけです。自分の面子は何処に行ったのでしょうか。また面子とは関係がないと思うのですが、女性が集まると必ずと言って良いほど二派に分かれるのは、女の性(さが)なのでしょうか。男は頭で考え、女性は子宮で考えると言いますが、男は計算、女は感情で行動するということのようです。

 先日の新聞で面白い記事を見ました。強い夫を持つ妻は、夫が戦いに敗れると不倫に走る確率が高いのですが、強くもない普通の夫を持った妻のそれは低いそうです。??これ、小鳥の世界の話。これを読むと、強い意思や信念を持って生きることが如何に大変かが分かる気がします。損得に囚われず自分の生きざまに忠実であろうとすればするほど、リスクが大きくなるということです。従って、危機管理能力がないと取り返しのつかないことになります。自分を鍛えつづけることから器量は大きくなり、危機に強くなっていきます。問題は時々刻々に解決すること。修羅場から逃げないこと。問題意識を絶えず持つこと。日々改革を意識し悪いところを改めること。本を読み勉強を絶やさないこと。何事にも恐れず挑戦すること。自由・公正・公平・正義を愛すること。人を愛すること。

 私はこのようなことを信条として、自分の器を更に大きくしようと日々務めています。

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