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社長通信

第174号 税金

2002年08月号

 鳴り物入りで誕生した小泉政権の生みの親とも言える田中真紀子さんが議員辞職してしまいました。昨年4月に小泉政権が誕生したころは、真紀子人気と相俟って、内閣支持率が90%近い、異常とも言える人気を博しました。
 当初、自民党幹部によって橋本龍太郎元首相を選出しようとした動きに対し、これでは国が持たない。ベテラン政治家の中で、資質、言動、政策を考えると、変人ではあるがこの難局を切り抜けるには小泉さんしかいないと、世論が雪崩をうって小泉さんに傾いたのが記憶に新しい。自民党をここまで堕落させた、或いは不人気にしたのは、所謂抵抗勢力=守旧派です。国や公団の予算を握る官僚と、彼等との癒着によって選挙区や業界に予算をばら撒き、金(政治献金)や票などの利益に与かる属議員にとって、郵政民営化、公団民営化等の問題を強力なリーダーシップで解決しようとする小泉政権が、この任期以上に続くことは好ましいはずがありません。
 小泉憎し、されど侮りがたい人気がある小泉首相を自民党の手で弱体化させると、自民党自体が消えてしまうので、攻撃の矛先を首相ではなく大臣へと向けたのです。つまり閣僚のスキャンダルを暴露することによって、小泉政権の人気と力を無くし、次の総裁選で潰すと言うのが筋書きの様に思うのです。
 さて、颯爽と登場した田中外務大臣。小泉政権生みの親である真紀子さんでしたが、外交経験は無く、問題も多々あるとは言え、歯切れの良さで人気を得たわけだから、口害も予想されました。橋本派や森派がシンパである外務省は、官僚が公金を湯水の如く使ったり、横領していることが暴露されました。真紀子さんはその外務省にあって、孤軍奮闘して改革に取り組みましたが、問題が噴出。小泉首相は明らかに橋本派の圧力に屈し、外務省サイドの事情聴取だけで真紀子外務大臣を更迭。更に真紀子さんの秘書給与疑惑までも暴かれることになり、8月にはこのスキャンダルの為に議員辞職にまで追い込まれました。彼女の更迭で、内閣支持率は半分近くまで低下してしまいました。
 女おとこの真紀子さんですから、不死鳥の如く必ずや新しい仕組みの元に再デビューしてくることでしょう。しかし、頂上を目指すものとして、脱税などはもっての他、絶えず身綺麗でなければならないと言う教訓を彼女は与えてくれました。
日本人は税金について、「取られた」という言い方をしますが、税金は「取られる」ものではなく「払う」ものなのです。払った代償として、数々のサービスを国や自治体から受けるようになっているのですが、腹立たしいことに払わない連中が一番それを享受しているようです。
 母子手当て目当てに偽装離婚する女性。輸入牛肉を国産牛と偽り国に買い取らせた食肉メーカー。国から補助金をふんだくって来て車が走りもしない道路を作る国会議員。税金を無駄使いする役人。それに脱税する個人や企業。これらの根っこには、税金は取った者勝ち、ゴマ化した者勝ちという意識にあると思います。国債や財投赤字を含む国や地方の借金は1000兆円とも云われます。これを国民全員に平等に負担させると、赤ん坊も含め一人当り800万円近くになりますが、我々の子孫はこれを税金と言う形で、未来永劫に渡って払い続けなければならないのです。
 当社も前期は借入金を10億円返済しましたが、当社の借入金の大半は、霊園の開発資金(在庫)ですから、販売すれば減っていくのです。国の借金は今生きている我々が使ってしまった金(消費)が大半ですから、そのツケを子孫に廻して良いわけがありません。それを避ける最善の方法は、食料費を除いた消費税を10%以上にすることだと思います。ユーロ圏の国々の消費税は15%以上ですが、使ったお金に対して払う税金ですから、平等且つ納得がいく気がします。しかし、国民に納税意識と危機意識が芽生えない限り、どんな政党も消費税を上げるとは云えません。云ったら最後、その政党は国民の支持を失い、勢力を失うことが分かっていますから、後は野となれ山となれというのが、大方の政治屋さんの心境ではないでしょうか。

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