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社長通信

第177号 e-バイト

2002年11月号

 e-バイトの本稼動を始めて2週間が経ちました。そもそもe-バイトの開発を思いついたのは、一昨年の6月の某大ホテルでの決算説明会で、当社が葬儀の最新の武器として開発した生花祭壇システムを会場に運び込もうとしたときのできごとがきっかけでした。そのシステムは生花をセットした部品を含めて総点数20個ほどのものでしたが、厨房を通らなければならないので1回ですべてを運び込めと言われたのです。あまりにも急な話だったので、必要となる20人ほどのアルバイトを集める方法が無く、派遣会社に頼むしかありませんでした。1個10キロの部品の搬入・搬出の実働時間はわずか10分、待機時間を入れても3時間。それに対して支払ったのは20万円以上でした。こんなとき、近くの御茶ノ水辺りの学生にちょっと連絡して来てもらえば、7~8万円で済んだはずのものです。また、葬儀というものはいつあるかわからないものです。そのような時、バイトをすぐに集めることができれば、生花祭壇の制作の為に多くの常勤社員を必要としません。この様に、元々は当社のニーズから生まれたe-バイトシステムですが、他の企業やお店でも同様のニーズが絶対あると思います。
 このe-バイトのサイトを運営するために、当社の100%出資で資本金2億円の株式会社マッチングシステムズを設立したのはご承知の通りです。当社の上半期はリストラ効果もあって、ニチリョク単体では経常利益2億26百万円を出すことが出来ました。然るに連結決算の会計上は、e-バイトシステムの開発費は費用処理せよ、即ち一括償却せよと言う会計士の指導により、マッチングシステムズの開発費を含めた費用75百万円を償却することにより、連結決算は14百万円の赤字決算を余儀なくされました。いま開発したばかりのシステムが会計上は価値ゼロと言う扱いです。これでは利益を減殺することになりますから、期間利益を問われる経営者は、長期視野に立った投資を行わなくなってしまいます。こんなところにも日本でベンチャービジネスが育ちにくい会計基準が存在していることが分りました。通期では単体で2億9千万円の純利益を見込みながら、連結で3千万円の赤字見込みとしなければならないのは何とも腹立たしいことです。しかしながら、ニチリョク自体は利益が出ますから、15円配当は維持する見込みです。
 日本は世界中で一番社会主義に成功した国だと揶揄されます。ソ連が崩壊しても未だ残っている社会主義国の中国、ベトナム、北朝鮮、キューバに自由は無いし、不平等極まりないことはマスコミで十分見聞きしているところですが、中国などは資本主義国以上に自由な経済活動をしています。
 一方資本主義国日本はと言えば、全く自由なのに何をするにも隣を見て行動する習慣が身についています。老いも若きも自分で判断し行動する習慣がついていないのです。若者も自己主張・自己表現をしているように見えて、実際は回りの流れに同調したり、真似をしたりしているだけです。どうやら若者の中にも村社会のルール・習慣は厳然と存在するようです。そんな国民に対して、急に、自分でやれ、結果は自己責任だと言っても、大半は困惑するだけです。特に銀行の不良債権処理の遅れが不況の元凶だと言う人が政府をはじめとして多いのですが、リゾート政策、円高政策、無駄な公共投資、赤字国債の乱発等の過去の政策失敗が今日の財政危機を招き、その危機脱出政策(構造改革)によって大不況となってしまったのは周知の事実です。政治家の口から政策の失敗でしたと一言言ってもらえば溜飲が下がるのですが・・・・。
 いずれにしても、現在の日本の社会を支えている人々が受けた戦後教育は、自由と平等を基本にしたものです。本来ならば自由には責任が伴い、平等とは機会の平等の筈ですが、自由は自分勝手を生み、平等は彼我の差別無く待遇も分配も一緒という間違った解釈をして来たようです。運動会での徒競走もお手々をつないで一緒にゴールするというような教育を受けてきたのですから、自由と平等について錯覚しても仕方が無いことです。
 e-バイトの求職者はこうした教育を受けてきた人が対象です。バイトを通じしっかり社会を見て、夢のある人生設計を描いて欲しいものです。

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