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社長通信

第198号 習慣

2004年08月号

 6月から始まった真夏日は、とうとう連続37日の記録を更新しましたが、うんざりの夏もあと少し。外へ出ることが嫌な毎日ですから、霊園の見学に来てくれるお客様は、神様・仏様です。一方、この異常な高温は高齢者や病気の人には耐え難く、葬儀の受注は前年比2倍近い伸びになっています。

 私の青年時代は、このような暑さが続くと食欲が減退し、素麺とかそばを食べることが多かったのですが、最近は一年中変わりません。従って夏になっても体重が一向に減りません。これでは駄目だと7月中ごろから始めたのが、早朝のウオーキングです。家内は4年前から始めていますが、ついに娘時代の体重に戻ったと言います。朝4時半に起きて、家内と一緒に自宅から7分のところにある石神井公園を一周して帰ると5時半ごろ。太陽も昇りすっかり明るくなっています。6時には朝食を摂るという、健康な毎日を1日欠かさず続けています。体重の変化は今のところ全くありませんが、澄み切った朝の空気を吸い、けたたましく鳴く蝉の声を聞きながら、立ち昇る赤い太陽を仰ぎ、木々の間の小道を歩くのは気分爽快です。定年退職後の人や、コミニュケーションの下手な人にうつ状態をしばしば見かけますが、散歩がうつを解消してくれるといいます。散歩しているときは、まったく何も考えません。歩きながら時々家内と話しますが、たわいのない内容で、これで夫婦の絆が強まるなら一挙両得です。

 習慣とは面白いもので、どれほど寝不足でも4時半になると目が覚め、今日は嫌だなあと思うことなく、5分後にはスニーカーを履いています。1ヶ月も続けると、身体が歩くことを要求するようになるのですから不思議です。出張で歩けなかった日などは不快感さえ感じます。前夜に深酒をした朝などは、酒の毒素が抜けるような汗が心地よく感じられます。5時過ぎになると、公園の周りは散歩をする人で賑わいます。ほとんどは中高年ですが、一夜をそこで過ごしたような数人の若者がベンチでしゃべっているのも見かけます。また、公園の近くの路上にワゴン車が駐車していることもあります。中を覗くと人が寝ています。どうやら、車を持っている資産家ホームレスのようです。

 ここまで書き進んで最近の社長通信の中身の薄いことにハッとしました。怒りが無くなっているのです。虚無感が漂っています。今の政界と同じ精神状態になっている自分にぞっとします。

 そう言えば、この2ヶ月間は供花の簡易花挿し装置の開発に没頭していました。27本の菊を直径18センチのポットに入ったオアシス(吸水性スポンジ)に挿し、全体で直径60~70センチの円形の中に納めながら、その上、正面から見ると縦・横・斜めのラインが真っ直ぐに出るようにしなければなりません。最初は簡単に開発できると考えたのですが、菊をオアシスに挿す時、その方向を前後左右に傾けなければならず、その上、茎が全て真っ直ぐと言うわけではなく、また、菊の顔の向きもてんでんばらばらであるなど、形が一定な工業生産品とは異なった商品の難しさがあります。それを解決するために、暇があれば考え続けました。盛花とか供花作りは職人技とされているものですが、当社は愛彩花ブランドを持つ生花祭壇葬の専門業者です。葬儀の施主様からのアンケートを見ると、全てと言っても良いくらいに生花祭壇葬にご満足いただいていることがよくわかります。当社が葬儀を始めた4年ほど前から、生花葬の時代に入ったようで、この流れは止まらないでしょう。毎年70%ほどの成長を遂げている当社の生花葬は、白木祭壇がメインの葬儀社から見ると脅威のはずです。白木祭壇より安くて美しいのですから、お客様に支持されないわけがありません。その上、10年を経ずして年間1万件の葬儀を受注するビジネスモデルが出来ましたから、後はスタッフの養成を如何にするかの問題です。ディレクターもさることながら、供花(会社などの名前を付けて飾る花)や盛花の職人の養成が間に合いません。今後の開発テーマは生花祭壇システムと同様に、供花や盛花もちょっと練習すれば誰でも作れるようにすること。このテーマに取り組んで2ヶ月が経ち漸く完成しました。芸術的なものや簡単なものほど、システム化するのが難しいということを実感した発明でした。それでも考え続ければ必ず成功するもので、出来てしまえば"なーんだ"という程度のものです。

 問題意識を持ち、考え続けることを習慣化すると、解答は案外、町中に転がっているものです。

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