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社長通信

第206号 モッタイナイ

2005年04月号

 とうとう65歳を迎えてしまいました。同級生の殆どが優雅な(?)隠遁生活を送っているようなのに、益々多忙を極める毎日です。そんな彼らの、腰が痛い、肩が痛い、足が不自由だという声を聞くにつけ、この冬も風邪一つひくことなく健康な日々を送っている自分の身体をありがたく思います。
 昨年7月1日より始めた1時間弱の夫婦での早朝散歩も、雪や強い雨の日以外は休まず続けています。公園の木々が四季折々に変化していく様を愛でたり、ときには鴨などの水鳥を観察したり、そして取るに足らないことを話しながらの散策は、精神衛生上大変効果的で、何より夫婦のコミュニケーションが図れることは素晴らしいことだと思います。

 この年齢になって初めて夫婦の醍醐味が分かった気がします。結婚をして42年が過ぎましたが、漸く夫婦の心が合体し、本当の愛とは何なのかを感じる気がするのです。お陰様で家内も健康そのもので、二人とも全ての歯が揃っていて、入れ歯知らずです。健全な精神は健康な身体に宿るといいますが、健康であることは精神的に大変安定するものです。
 ところが本社では病気に倒れる社員が続いています。29歳で白血病に冒されたり、36歳で脳梗塞で倒れたりしているのです。聞くところによると、この2人には極端な偏食の傾向があったとか。この若さで重病になった原因は食事にあったに違いありません。「医食同源」という言葉がありますが、病気を治すのも食事をするのも、生命と健康を守るためで、その本質は同じだという言う意味です。飽食の時代ですからなんでも食べることが出来ますが、好きなものだけを食べていて健康が保てる訳がありません。

 私の世代は貧しい時代も経験しましたが、今にして思えば、よい経験であったのでは思います。貧しさゆえに、ご飯もおかずの残りも捨てることはありませんでした。この癖は今でも残っています。私たち夫婦は、二人っきりで暮らしていますから、毎食ごとに作った2品ほどのおかずでさえ食べ切れません。そして、次の食事にそれがまた出てきます。また、食べきれない、というのが積み重なっていくのです。今や冷蔵庫に入れておけば食べ物も数日間は腐りませんから、食事毎に2~3日分、10品以上が食卓に並ぶことになります。使った食材を見てみると、野菜・穀類・肉・魚・海藻など、実に30品目以上のものを毎日食べていることになります。知らず知らずの間に、体に良い、バランスのとれた食事を摂っているわけです。

 隣国の北朝鮮やアフリカなど世界中で、飢えで死んでいく人たちが毎日何百、何千人もいると言うのに、賞味期限が切れたから、嫌いだから、或いは食べ切れなかったからといって、食べ物を平気で捨ててしまう日本人の食生活。こんな「もったいない」癖はいったい何時頃からついたのでしょうか。

 ある経営コンサルタントから聞いた話ですが、顧問先の弁当工場を見学した時、他の人より大きなマスクをした女性が、できあがった弁当にスプレーでなにかをかけていたそうです。彼女にどうして大きなマスクをしているのと尋ねたら、「危険だから」と言う答えが返ってきたそうです。弁当屋さんは食中毒を一番恐れますから、多分防腐剤でもかけていたのでしょう。徐々に身体を蝕む防腐剤の影響は加害者を特定できません。

  これも聞いた話ですが、アメリカで日本人とアメリカ人が同時に亡くなって土葬にしたところ、日本人の遺体が白骨化するのに1年も余計にかかったといいます。それは、日本人は体に防腐剤が浸み込んでいるからだそうです。また、最近、子供が欲しくても出来ない夫婦が多いそうですが、精子が防腐剤漬けであることを考えれば、さもありなんと思われます。

 スーパーでは、魚の小骨を抜いたフライの冷凍品が売られていますが、大切なカルシウムをむざむざ捨てていることになります。私の世代は、誰もが子供時代に、魚の小骨が喉に刺さった経験をしていると思います。そういうときは、ご飯を噛まずに飲み込んで抜いた経験がありますが、母親が小骨のある魚をよく食べさせてくれたから、この年齢になっても歯が丈夫なのでしょう。

 明治・大正・昭和1桁生まれの人たちが長生きなのは、「モッタイナイ」精神と野菜を主に、何でも食べてきたからなのかもしれません。健康こそが一番の財産であると、早く気付いた者が人生の勝利者です。

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