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社長通信

第209号 DNA

2005年07月号

 旧暦のお盆がもうすぐやってきます。ご先祖の御霊(みたま)を8月13日にお迎えし、16日にお送りするお盆は、元来、盂蘭盆(うらぼん)という仏教の行事の一つです。その目的は、盂蘭盆経というお経に書かれている話に基づいて、祖先の霊を死後の苦しみの世界から救済するというものです。行事は、旧暦7月13日~15日を中心に行われ、祖先の霊・新仏・無縁仏(餓鬼仏)に種々の供物を供えて冥福を祈ります。
 一昔前はこの季節になると、都会から田舎へ民族大移動が起こり、都会はもぬけの殻となったものです。その大移動の中心世代であった団塊世代が定年を迎え、都会で生まれた団塊ジュニアも今や子育て真っ最中で、お盆どころではありません。その上、彼らには帰る田舎が無いわけですから、車が増えた割には高速道路も混まなくなりました。長男である私も、本来ならばお墓参りに田舎へ帰らねばならないのですが、分骨してお墓が東京にもあるので、お盆だからと言って帰ることもありません。逆に、お盆休みを利用して田舎から弟が東京へ遊びに来るのですから、人の流れも随分変わったものです。

 さて、祖先をお迎えするのがお盆ですが、先祖の霊があるのか無いのか、誰にも判りません。しかし、その霊があると信じるところに供養があり、神や仏を信じるところに宗教が存在します。私は、先祖の霊というものは御魂(みたま)として、生きている人の心の中にあるもので、自分が先祖とどう向き合うかが大事だと思います。先祖があり、両親がいたおかげで今の私が存在し、そのDNA(遺伝子)は子供から孫へ、そして未来の子孫へと連綿と受け継がれていくのです。そんな身近な人々が眠るお墓に、「ありがとう」の感謝と、「これからもお守りください」とお願いすることは、どんな名刹にお参りするより効果があります。

 私は、先日「会社が供養業界で日本一になるまで頑張ります」と、社員や株主様に約束しましたが、一番留意しなければならないのは健康です。そのため、私は、自分の意思で出来る健康管理―人間ドックは、半日ドックですが、年に2回ずつ、一度も欠かすことなく30年間続けています。

 早朝1時間の散歩も2年目に入りました。更に1日50本以上吸っていたタバコも6月15日からぴたりと止めました。家内は、散歩は1ヶ月、禁煙は3日しか続かないだろうと、高を括くくっていたようですが、最近では、「私の期待を初めて裏切った」と変な褒め方をします。いずれにしても、大きな目標を持った以上、自分で出来る健康管理は自分でしなければ男が廃るというわけです。どうやら、私の負けず嫌いと集中力は寺村家の伝統のようです。そのDNAは、孫にも受け継がれているようで、その片鱗をしばしば感じることがあります。
 
 このDNA、人ばかりではなくて、国や民族にも固有性があるようです。今年のゴールデンウイークは中国に行ったのですが、ある市営の友諠商店で、白檀(びゃくだん)の観音様の彫刻像を買いました。そして、像を包んだポリエチレンの収縮フィルムの包装の上に油性のサインペンで私のサインをして、航空便で送ってもらうことにしたのです。ところが、届いた像には収縮フィルムはなく、像のカタチは同じだったのですが、材質が1/3か1/4の価値しかない、全くの別物でした。紹介した旅行社を通じて、品物が違うとクレームを付けたところ、「あなたが買ったのは白檀ではないし、収縮フィルムの包装のまま送った」と言うではありませんか。このことを親しい中国人に話したら笑われてしまいました。市営であろうと、国営であろうと政府を信用してはだめだ。中国では人間関係しか信用できないと言います。支配者が次々と変った長い歴史を持つ中国人にとって、支配者である政府とは収奪する存在で、信用出来る対象ではないようで、これが中国人に刷り込まれたDNAのようです。
 
 このようにあらゆるものに存在するDNAですが、もちろん企業にもDNAがあります。当社は今、新しいビジネスモデルを展開しつつありますが、このビジネスモデルに新しいDNAと私の企業理念を移植しています。ハードは誰でも真似られますが、ソフト分野であるDNAは当社固有のもので、このDNAと企業理念が新しいビジネスモデルに命を吹き込み、それが全社員にあまねく根付いたとき、当社は磐石の企業に成長するはずです。
 
 お墓は手を合わせ「今、元気に仕事ができるのは、ご先祖様がお守りくださるお陰です。家族もみんな元気にやってます。有り難うございます。これからもお守りください。」と、今を報告し、感謝とお願いをするところと私は考えます。だから、私は、神社仏閣への初詣は余りしませんが、お墓参りは欠かしません。お墓の機能が遺骨の収納だけならば、それを海や山に撒いてこの世から消し去ってしまうことと何ら変わりはないように思えます。

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