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社長通信

第218号 突発的事件

2006年04月号

 当社は去る10日、平塚に本社のあるジャスダック上場の株式会社サン・ライフさん(以下敬称略)と、業務・資本提携に関し基本合意に達しました。サン・ライフ社は昭和45年に冠婚葬祭互助会としてスタートされ、湘南から相模原・八王子をテリトリーとして冠婚葬祭・介護等、ライフステージをワンストップで支援することによって業績を伸ばしてこられた企業です。

  今回の提携にあたって、資本面ではお互いに5億円程度の株式を取得することで合意しました。業務面では、お互いの斎場・ホールの共同使用、サン・ライフ社から墓地・墓石顧客の紹介、当社の生花祭壇システムの使用、資材の共同仕入れ等、人材の相互派遣等を積極的に行うことになりました。このことによって、それぞれの得意とする事業領域において垂直的なシナジー効果が発生し、同時に両社の持つ高い専門性や地域性を背景として、両社の事業基盤の補完と拡充が期待できると考え、提携するに至ったわけです。
 
皆さんは、今回の提携があまりに唐突的であったため、驚かれたと思いますが、世の中、何が起こるかわかりません。過去半年間に限っても、マンションの耐震偽装発覚、ホリエモン逮捕、偽メールによる民主党の内部崩壊等が世間を騒がせました。しかし、突発的な事件は何も世の中だけで起こるわけではありません。それはある日突然身の回りでも起こることがあるのです。それを実感したのは、家内の一過性健忘症でした。
  去る2月24日、所用で私の家に行った運転手の坪内から、家内がおかしいとの報告を受けました。彼の話によると、家内に「今日は何日なの」と聞かれて、24日ですと答えたところ、15秒も経たないうちに、同じ質問をしたと言います。さらには、この質問を20回も30回も繰り返したそうです。私はその話を聞いて、直ぐに帰宅し、車で20分ほどの、この辺りでは有名な脳外科病院に連れて行きました。道すがら、俺の人生もこれで終わりかな、それともボケた女房を抱えて仕事を続けるには、家政婦さんを頼むしかないかなと思ったものでした。

病院では、すぐにCT検査をし、医師との面談を夫婦で受けました。医師は、特別におかしいところはないが、念のため検査入院してくださいと言います。すぐに入院し、その日から点滴が始まりました。入院したのが、金曜日の夕方でしたので、MRは月曜日以降になるとのことでしたが、3、4日もすれば退院できるだろうと軽く考えていました。
 家内は、これまで毎日、呆けないようにと、100マス計算や、ソロバンの練習をし、英単語をはじめ、アメリカ50州の名前、アメリカの有名俳優男女90人づつの名前、都道府県名、東京23区名、さらには私鉄駅名などを覚えるという努力をしていました。驚くことに、入院後もそれらのことは簡単に思い出せると言います。ただ、24日の5時間ほどの記憶がまったくない。後で知ったのですが、忘れたのではなく、その間のことが脳にインプットされていないのだそうです。記憶していないのですから思い出せなくて当然です。

家内は不摂生な私こそが先に呆けると思っていたのに、先にぼけ症状が出たことに大変なショックを受けたようです。私は出張の1日を除き、毎日病院へ顔を出し、彼女のショックを和らげてあげました。

わがまま亭主で通っている私ですから、皆さんは私のことを家内がいなければ何もできないだろうと思われると思いますが、残念ながら学生時代にアパートで自炊していたので、料理も洗濯も慣れたもの。私は、それらのことを毎日一人でやりました。特に料理は私の趣味の一つで、材料をスーパーに買い出しに行き、作ることはお手のものですから、食べることに困ることはありません。

結局、家内の入院は16日間になりましたが、毎日5本の点滴をしながら、ベッドの上で読書三昧の毎日だったようです。あらゆる検査の結果、脳や首の梗塞も、脳の萎縮も無く、ただ若干、動脈硬化が進んでいるとのことでした。
 一過性健忘症は、高齢者がストレスを受けたときに10万人に25人の割合で発生する病気らしく、習慣性も無いとのことで、退院したときはホッとしました。しかし、家内は昨年末に30年間続けていた書道教室も止め、専業主婦として趣味の世界に生きており、ストレスとは縁遠い生活をしていましたから、結局原因はわからずじまいです。

今回の件で、私たちは、特に高齢になればなるほど、常にリスクを背負いつつ生きているのだということを実感しました。また、43年も一緒に暮らしてきた夫婦は、普段はお互いの存在を意識しないが、独りになって部屋の電気が点いていない家に帰ったときの侘しさを体験して、はじめてお互いの存在のありがたさを実感したのでした。

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