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社長通信

第221号 リーダー

2006年07月号

 「リーダー」を広辞苑で引くと、「指導者。先駆者。先達。首領。」とあります。「首領」と言えば、「盗賊の首領」というような使い方をしますが、北朝鮮の金正日はまさに「首領」がぴったりです。そして、その政府は、金王朝と揶揄されます。しかし、国民の犠牲の上に成り立っている「王朝」は、かつてのイラクのフセイン「王朝」のように、政権崩壊とともに王様の首も飛ぶのが必定です。その北朝鮮「王朝」は、国際社会の警告を無視して、大量のミサイルを発射しましたが、これは無法者の行為であり、それを許す社会体制は無法国家と言わざるをえません。
 
  私が5月に訪朝した時に接した役人クラスの人たちは、金正日を父親のように慕っているようでした。本来ならば、すべての国民が平等である筈の社会主義国において、収入のランクが51階級もあるということですから、恵まれた地位と収入が保証された市民、特に共産党(朝鮮労働党)員や軍人たちが、金正日を表向きは「将軍様」と崇め奉るのは当然のことと思われます。また、共産化して60年になる北朝鮮では、殆どの国民が生れた時から洗脳教育されているので、誰もが「将軍様が全て」になるのは当然でしょう。北朝鮮国内では、自分が、他の人と比べて、恵まれた生活をしていることを自覚するだけで、将軍様のお陰と錯覚するのもムベなるかなと思われます。
 
私は当社で40年も社長をしています。その間、私は、首領・独裁者とだけは言われないようにと自分を律してきたつもりです。そして、良き指導者、良き社長、良きトップになろうという気持ちだけは40年間持ち続けています。しかし、社長には社員の生活を守り、企業を維持・発展させる義務と責任がありますから、優しさと厳しさのバランスが最も重要だと思います。人間はだれでも、周りの人からいい人だと言われたいのは当然ですが、社長や部長など、多くの部下を持つ立場の人間は、優しさだけでマネージメントは出来ません。その上、公平・公正を以って人事を行い、評価もしなければなりません。人間ですから好き嫌いも当然あります。その他、さまざまな煩悩が公平・公正な判断を鈍らせます。そのような時に起こる、誤った判断を避けるために、今夏のボーナスでは360度査定、即ち、一社員の評価を本人・上司・同僚・部下などの複数人が行い、その平均値を計算し、査定資料としました。査定項目は全部で38項目。その結果、見事に各社員の特徴が浮かび上がりました。上司の目は誤魔化せても同僚や部下の目は誤魔化せないものです。
 
社長生活40年。優れた社長にはほど遠い存在ですが、これまで私がニチリョクのリーダーとして心得てきたことを最後に紹介しましょう。

(1)良きリーダーになろうと絶えず心に念じていること。(心に思わないことは実現することはありません。自分で自分に暗示を掛けることです。)

(2)いつも明るく振舞うこと。(リーダーが暗い顔をしていると、集団それ自体が暗くなります。私は苦しいときでも笑顔を作る努力をしているうちに、何時もにこにこ出来るようになった積りですが、どう思いますか。)

(3)部下を評価したり、人事を行うとき、公平・公正を旨とすること。(公平な判断をすることが、上司としての信頼を得ることになります。)

(4)不正を排し、正義を行うこと。(悪いことをしない、まず、うそをつかない。うそつきは泥棒の始まりという諺があるくらいです。)

(5)良く勉強をすること。(私は、新聞や書物に毎日2時間位、目を通すようにしていますが、老眼鏡が必要な年齢になると、直ぐ眠くなってしまうのが玉に瑕です。)

(6)金儲けだけを事業目的としないこと。(天に誓って恥じない方法で事業を為し、お客様が喜び、その結果、社員や周りの人たち、そして社会が潤うということが大切です。)

(7)貢献度に応じて公正な分配を行うこと。(貢献は金銭だけではありません。その社員がいるだけで職場が明るくなり、活性化するのも貢献です。)

(8)変革し続けること。(立ち止まらないこと。前例を超えるアイデアを常に出し続け、変わり続けること。業界一になるにはこれしかありません。)

(9)健康を維持すること。(体が弱くては判断力・決断力も鈍ります。タバコを止めて1年以上、朝の散歩は2年以上になります。体調は絶好調です。)

(10)率先垂範すること。(社員の皆さんが私の顔色や背中を見て仕事をしていることが良く分かります。先頭に立って手本を示すしかありません。)

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