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社長通信

第223号 お国自慢

2006年09月号

  NHKの大河ドラマ「功名が辻」の舞台は、私の生まれ故郷、滋賀県(昔の近江国)です。ドラマの登場人物、山内一豊と千代を見ていると、千代は亭主一豊をヨイショのしっぱなしで、さすが近江生まれだと感心します。近江の女性の特徴は、控えめであることで、それは亭主を立てるということに通じます。出しゃばらないで褒め上手。一豊は一番好きな女、恋女房の千代に褒めて貰いたい一心で、戦に出て功名を立てたように思われます。

  功名心とは、手柄を立て、名を上げたい気持ちのことですが、裏返せば褒めてもらいたい心……、それも愛する女房・子供に褒めてもらいたいという心だと思います。男のモチベーションアップには家族の応援に勝るものは無いというのが私の持論です。

  3ヶ月連続で売り上げトップの偉業を成し遂げた熊谷君の奥さんも褒め上手だそうです。彼女は、毎日「トップになれますように……」と近くの神社に願掛けのお参りを欠かさないそうです。しかし、それは、苦しいときの神頼みではなく、主人は必ず私の期待に応えてくれる人だと、ポジティブに信じているが故に、毎日お参りされるのです。

私と家内は、共に滋賀県立彦根東高等学校の出身ですが、この高校は彦根城の外堀の中にあります。元々藩校だっただけに、伝統的に質実剛健の校風が残っていたように思われます。女性の同級生のうち、26人が首都圏に嫁ぎましたが、離婚した人はゼロ、喫煙者もゼロです。ところが彼女たちは、ご主人を励まし、褒めすぎて無理をさせてしまったのか、その3割近くの7人のご主人はすでに亡くなり、未亡人となっています。

先月、姪の結婚式に列席するために帰郷した折、七本槍で有名な賤ケ岳(しずがたけ)や伊吹山に登り、戦国の世に思いを馳せてきました。近江は、地理的に北陸道や中仙道、東海道などの主要道が通り、その先は京都へと続きます。つまり、京都のとば口に位置しているのが近江です。その上、県のド真中に日本一大きい湖である琵琶湖が鎮座しています。

滋賀県の全面積は、埼玉県とほぼ同じ広さです。県境を頂きとしてぐるりと山脈に囲まれていて、盆地を形成していますので、当地の夏は蒸し暑く、冬は日本海を渡ってくる北風によって底冷えのする寒さです。

また、琵琶湖は重要な水上交通路であると同時に、飲料水として京大阪に供給していました。さらに、京大阪の大消費地に隣接しているという地の利も得て、さまざまな産業が発達していました。だからこそ、群雄割拠のあの時代、「近江を制するものは天下を制する」と言われたように、日本の覇者になろうという武将は、まず近江を狙ったのです。

そのため、この小さな近江の国には、実に1,300余のお城の跡があって、その密度は日本一です。秀吉や一豊の居城であった長浜城は戦後再建され、安政の大獄で有名な井伊直弼の居城、彦根城は来年築城400年を迎えます。また信長の居城安土城、石田三成の佐和山城、明智光秀の坂本城は、つわもの共の夢の跡としてその城郭遺跡を残すのみです。

また、お城に次いで多いのが寺院です。日本仏教の総本山比叡山延暦寺のお膝元ですから、非禅宗の寺院が多いのが特徴となっています。私の父の実家は浄土真宗本願寺派ですが、その檀那寺でわが家の過去帳を調べたところ、我が祖先は、今では大門の石柱跡の碑だけを残す安孫子城の城主であったことが分かりました。安孫子城は、信長の安土城の東方に位置し、西門と東門の距離が1kmという平城だったようです。我が祖先が武士だったとは驚きです。

その他に、琵琶湖といえば鮎が有名です。日本全国の河川に放流される稚鮎(ちあゆ)の殆どが琵琶湖生まれです。琵琶湖の鮎は成魚になっても全長10㎝ほど。琵琶湖は藻が少ないため、大きく育たないのです。その同じ鮎を県外の河川に放流すると見事な大鮎に育ちます。近江は昔から県外に出て成功している人が多いのですが、鮎に似たのでしょうか。

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