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社長通信

第228号 矜持

2007年02月号

 安倍政権が誕生して約半年が経ちました。その間に、政府税制調査会本間会長が官舎に愛人と同居していたのが発覚して辞任し、政治資金収支報告書の虚偽報告の発覚で、佐田行政改革担当相や角田参議院副議長(民主党出身)が辞任しました。柳沢厚生労働大臣は、「女性は子供を生む機械」という不適切な発言をしてその進退が問われました。
その他、伊吹文部科学大臣や松岡農林水産大臣が事務所費の不正処置で責任を追及されています。
このように、国を代表するポストに就きながら、不祥事を起こして責任を追及される人が後を絶ちません。
 
 力のある政治家は押し並べて精悍な男が多いですから、女性もお金も寄ってくることでしょう。しかし、何事も適法でなければなりません。
そのためには、妻以外の女性を官舎や宿舎に連れ込んだり、一緒に住んではならないし、金銭面では政治資金と女性との交際費を混同してはなりません。その上、政治資金の収支は透明でなければなりません。そうなると、お手当ての必要な女性はご法度ということになります。
しかし選挙で何万、何十万票と集めて当選を果たす政治家は、それだけの人間的な魅力や有り余る精力を持っていますが、ストレスも大変なものだと思います。
それ故、妻以外の女性に安寧を求めるのも、むべなるかなと思います。

 最近、問題になっている地方議員の政務調査費は、自治体によって金額に差はありますが、歳費の他に月額数十万円が支給されているそうですが、領収書の添付を必要としない自治体が殆どです。
要するに議員活動費として定額を支給されていますが、費用として支給していますから税金が掛かりません。税金から支給された調査費の支出報告書に、領収書の添付が不要であることが不明朗会計を生む原因です。
 
 平成元年、当時の内閣総理大臣宇野宗佑は、女性スキャンダルが発覚して参議院選挙に大敗し、組閣後わずか69日で辞任しました。
宇野さんが総理になったのは、リクルート事件で実力者がみんな逃げ惑う中、彼だけが事件に関わっていなかったために急に白羽の矢が立ったのです。
しかし、週刊誌によれば300万円程度の手切れ金しか払わなかった為、女性が怒って愛人関係を表沙汰にして、総理の椅子を振ってしまったのです。

 政治家を目指す人は国会議員なら、誰もが大臣、できれば総理大臣になりたいと思うものです。然るにお金や女性の問題で志半ばで頓挫する議員の何と多いことでしょう。
結局のところそれは、彼らの矜持が足りないことに尽きると思います。
つまり、戦後生まれの政治家が多くなるにつれ、二世議員が多くなり、日本のために尽くしたいという高い志を持って政治家になる人より、自分の生活を良くしたいだけの家業的議員が多くなりました。
彼らは押し並べて政策能力が劣り、従って政治家として自信も誇りも持っていないからではないかと思います。

 最近の報道によると、学校給食費を滞納している学童が10万人もいるとか。貧しくて払えないのは仕方がないとしても、海外旅行に行ったり外車に乗りながら、屁理屈を言って払わない親が結構いるようです。
このようなモラルのない親を見て育つ子供は、どんな大人になるのでしょうか。

 こうした親を生む根底には、政治に対する不信があるように思います。
要するに与野党を問わず、政治資金の不正な処理は断じてないと断言できる政治家がほとんど皆無であることが、政治不信の根本原因であろうかと思います。
与党であれ野党であれ、所詮、目くそ鼻くそレベルの違いです。政治に金がかかるのは当然としても、使途を明らかに出来ない金があること自体、日本の政治がいまだ発展途上国並みのレベルであることをあらわしていると言えるでしょう。

 今回の宮崎県知事選挙では、泡沫候補扱いであった元タレントのそのまんま東(東国原)氏が当選しました。
このことは、既成の政治家が選挙民から愛想をつかされていることの、何よりの証拠だと思います。宮崎県民は、東国原氏の未成年者買春の他、過去にいくつかの事件を起こした経歴に目をつむり、しがらみが無く、癒着とお金に無縁である点と、新しい宮崎を作りたいという彼の情熱を感じ取り、任せてみようと選んだのです。

 彼が県民の期待に応え、利権構造をぶっ壊し、夢のある宮崎県創りが始まったとき、日本の政治体制は地方も中央も変貌を遂げるに違いありません。
東国原氏は若いときから政治家を志したにしては矜持が足りなかったとは思いますが、今は彼の活躍に期待するだけです。

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