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社長通信

第258号 離婚 

2009年08月号

 私の青春だった頃、女性が離婚すると「傷物」として、白い目で見られる時代だったためか、或いは見合い結婚が多数を占めていたためか、余程のことがない限り離婚をすることはありませんでした。否出来なかったのです。そういう時代ですから、私は離婚をした友だちを知りません。また、私たちの世代は、明治・大正生まれの親を見て育っているので、大概は亭主関白、良妻賢母をよしとする意識が主流を占めています。男は仕事、女は家事が当たり前で、女性が結婚すると寿退社が至極当然の時代でした。

 私は熱烈な恋愛によって結婚しましたが、28歳で3人の子供がいました。当時は、女性にとって離婚後の生活が経済的に困難でしたし、また嫁いだ以上二度と実家の敷居を跨ぐなといわれた時代ですから、家内は夫婦喧嘩をしても仲直りせざるを得ず、翌朝には何事もなかったように普段の生活に戻っていたものです。

 ところが、最近は×(バツ)が付いていることが勲章のようになって、罰イチは珍しくなくなりました。現代のように女性に生活力があると、パッと燃え上がった恋は、些細なことで一気に熱が冷め、女性の方から三行半を突きつけることになります。
 さらに、核家族化が進んで、少子化が加速すると、子供が独立した後は、夫婦だけの生活になります。それぞれの家庭で子供の数が少なくなると、勢い親は子供に甘くなります。そういう甘い親は、嫁いだ娘に「何時でも帰っておいで」と離婚を促すような言葉をかけるようです。すると、元々何事にも甘やかされ、我慢することを知らずに育った娘たちは、性格が合わない、愛が醒めた、家事・育児を手伝ってくれない、あるいは亭主が浮気したと言う些細(?)な理由で、気軽に離婚してしまうように思われます。勿論、DV(暴力)や精神的虐待をする亭主などは論外ですが……。

 夫婦共稼ぎが多くなって、女性が職場で男性と同じように働くようになったのに、亭主たちの、家事や育児をすべて女房に任せようとする意識が親世代のままであることは問題です。そういうなかで、結婚によって自由を奪われてしまった女性が、「離婚して実家に帰れば家事・育児から解放される」と思うのは多少納得できます。

 ちなみに、女性の強みは何よりも子供を産み、育てたという実感だと思います。女性は産んだ子供のことを自分の分身と感じられるからこそ、命を賭して2人目、3人目を産めるのではないでしょうか。母親が離婚する時、それからの生活を省みず、子供を無理矢理引き取るケースが多いのは、子供が彼女の分身だからこそです。それほど母子の「絆」は強いのに、最近、再婚あるいは同棲相手の男が相手の連子を虐待し、それを母親が看過していたというニュースを頻繁に見るようになりましたが、畜生以下の女と思います。

 いずれにしても、最近の離婚理由で多いのは、「性格の不一致」だそうですが、それが必ずしも「価値観の不一致」に繋がりません。元々男女には性差があるのですから、性格が同じはずはありません。私は、結婚に必要なのは同じ価値観を持っていることであり、夫婦になることは、同じ目的意識を持って、夢を実現していくことだと思います。夢はマイホームであったり、亭主や子供の出世であったり、大金持ちになることだったりと人それぞれでしょうが、夢が何であれ「夫婦の価値観が同じ」であることが一番大事なことではないでしょうか。私たち夫婦の場合、性格はかなり違います。性格の不一致というなら、まさにその通りです。それでも離婚せず46年も一緒に歩み続けてこられたのは、生きる目的・価値観を共有できているからではないかと思います。

 先日、還暦を過ぎても大変綺麗であった大原麗子の孤独死が報じられ、誰もが驚きました。あれほどの女性を男が放っておくはずはない、と思っていた大女優が亡くなって、発見されたのが2週間後とは信じられません。

 自分をいつも心配してくれている人が側にいることが生きる意欲に繋がりますし、少なくとも孤独死は防げます。結婚している人もこれから結婚する人も、一緒に生活する相手に対する優しさ、思いやりを基本にして、どういう家庭を築きたいかを話し合って、幸せになって欲しいと思います。

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