トップページ社長通信第261号  個性

社長通信

第261号  個性

2009年11月号

 当社に転職してきた社員の多くは、当社の社風に憧れて入ったといいます。そして入社後、個性が強い人ばかりだったことが分かりました。では、果たして個性とは何でしょうか。
 辞書で「個性」を引いてみると、「個人に具わり、他の人とはちがう、その個人にしかない性格・性質」とあります。
 他人から個性があると言われるのと、自分で自分のことを個性があると言うのとでは、かなりのギャップがあります。戦前は全体主義教育として、教育の目的は没個性な人を育てることでした。戦後になるとその反動から、個性を育み尊重する教育に変わりました。
 ところが他人と「違うことをする」のが個性であると、間違った個性観を持った人がいます。そのような人は、自分の考え、行動は正しく、自分の考えと異なる人を間違っていると攻撃するのです。個性を尊重するとは、自分の個性と同じく、他人の個性も認めることです。一方的な個性の主張は、個性とは言い難いのです。個性と身勝手を混同してはなりません。
 
 個性にマッチした仕事を探すために、自分探しと言う言葉が流行った時代がありました。長期間ひとりで外国旅行をしたり、新興宗教にのめり込んだ人たちもいました。フリーターをしながら、適職を探すという若者もこの頃から増え始めました。ところが自分の思い通りの仕事が見つかるのは稀です。社会人とは即ち働く人です。フリーターを、多様な働き方の一つとしてかっこいい仕事の様に、メディアも喧伝しました。
 ところが彼らの多くはスキルアップをしないまま年齢を重ねました。残念ながら、不安定な働き方を続けざるを得なかった人は、不況になるや派遣切りのような憂き目にあいました。身勝手な企業の犠牲でお気の毒と云う他ありません。しかし働き方は自由ですが、所詮自己責任を前提の自由だと言うことを、自分の子供には教えなければなりません。

 当社は来月創業44年を迎えます。29年前に墓石の業界に入るまでには10幾つもの事業を始めては、止めました。会社としての適業探しを15年間も続けた時代があったのです。普通、新事業を始めて、3年以内で止めれば倒産するのが常識ですが、43年間も会社が続いているのは、供養の業界に入るまでは、新規事業に転換することが改革であり、挑戦だったのです。
 ただ、30年前は、数年単位で業転すると銀行の信用を得ることが難しい時代でした。従ってお客様の信用を得ることに集中するしかなかったのです。嘘をつかないこと、約束を守ること、私欲に走らないこと・・・これがお客様満足に繋がるとの信念で経営してきたのです。
新規事業を起こした時、バックを固めてくれるのは女性社員でした。40数年前は、妻を働かせることは亭主の沽券にかかわると言う時代でしたから、中小企業が優秀な女子社員を採用するのは大変でした。そのために、当社は主婦を戦力とするため、優秀な主婦の多い杉並区井草の地から一歩も外に出たことがないのです。
 この間、主婦が働きやすい環境を整えるために、残業がないこと、自分の裁量で自由に休めること、休暇が多いことを重視する就業規則に変化していきました。土・日・祭日も関係なく、有給も含め1ヶ月20日、171時間以上をクリアできれば、出勤日も出勤時間も社員自身が決められるフレックスデー&タイム制を敷いているのは、世界中で当社だけだと思います。
 この制度は、個性の尊重は勿論のこと、社員それぞれのライフスタイルも尊重していることの表れです。このように自由な勤務形態だと、上司が部下に対して、いちいち仕事の指図をすることができません。社員一人一人が自分の仕事を、期日に間に合うように粛々とこなすしかありません。
 しかし、時には何らかのアクシデントで急に休暇を取らなければならないことがあるでしょう。そのような時に同僚からの協力を得るためには、日常からフレンドリーな関係を構築していることが必要です。お互いの立場や考え方、性格が異なることを個性と言うなら、それを理解し、認めあうことは当然のことです。勝手な行動は身勝手というものですから孤立するしかありません。
 
 当社の行動の原動力は、お客様からの感謝の言葉「ありがとう」です。そのために一番大事なことは、お客様とのコミュニケーション、即ち信頼関係の構築です。当社の新キャッチフレーズ「かなしみを、ほほえみに」は、お客様の信頼の上に実現することを、社員一同肝に銘じてください。

会社情報
お問い合わせは、フリーダイヤル0120-300-100 資料請求・お問い合わせ
ページの先頭へ