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社長通信

第297号 政治

2012年12月号

 こんどの総選挙や東京都知事選挙ほど、投票する候補者がいなくて困ったことはありません。政治家には「出たい人」より「出したい人」になってもらいたいものですが、「出したい人」が出ないものだから、総選挙も知事選挙も本当に困りました。今回の総選挙の直前に、政党の離合集散があって、新党の候補者が、前回は何党であったのか、そして、今回まで何処で何をしてきたのか、さっぱり分かりませんでした。
 私は前回の総選挙では、長い不況から脱出できないのは、マンネリ化した自民党の政策の拙さからと判断して、民主党に投票しました。50年以上もの長きに亘って政権を担ってきた自民党は、権力の座にあぐらをかき、庶民感覚を失い、民意を掴めなくなったのだろうと考えたのです。対して、民主党なら新鮮だし、若いから自民党よりはマシだろうと思ったのです。

 ところが、政権党となった民主党の人材の無さと、議員の軽さには驚愕しました。更に、狡猾で老獪な幹事長が党を支配し、影響力を持っていることを知り、落胆しました。
果たして、民主党が、3年前の総選挙のマニフェスト(政権公約)で実現できたものは幾つあったのでしょうか。コンクリートから人へ、子供手当て、高速道路無料化など、財源を考えることなく有権者に美味しいことを言って、政権交代を果たしたことは周知の事実です。消費税値上げの凍結、天下り廃止、行政の無駄遣いの排除、脱官僚、政治主導などは、民主党政権のせいで自民党時代より逆行したように思われます。最も簡単に実現できるマニフェストの一つに、内閣官房機密費を明らかにすることがありましたが、これでさえ出来ていないのですから、国民からそっぽを向かれたのは当然です。民主党のマニフエストは、官僚を使いこなせれば、全て解決することができたものばかりでした。民主党が野党の時には、政府の情報が入ってこないし、陳情も無いから知識も必要が無く、勉強する必要もなかったのかも知れません。しかし、公約が実現できなかったのは、勉強不足も否めません。

 こんどの選挙で、野田さんは、「決める政治」「決断する政治」を実現したと強調しましたが、だれが原案を作ったと言うのでしょうか。官僚が作った原案を野田・輿石ラインで決めて、それを決断というのでしょうか。
衆議院は3人に2人が民主党であったのに、選挙前に、大勢の党員が離脱して、議員定数の半分を割り、今度の選挙で4年前の野党時代より少なくなってしまいました。民主党ということで、特定の代議士に投票したというのに、途中での脱党は選挙民に対する裏切りとは思いますが、民主党自身がマニフェストを殆んど守らなかったのですから、党員の離脱も止むを得ないとも言えます。

さて、今度の解散は、野田総理が提案した「選挙制度改革」「定数削減」案を、自民党の安倍総裁が呑む条件で、11月16日解散、12月16日選挙となったため、代議士にとって晴天の霹靂とも言える電撃解散となりました。民主党議員でさえ年内選挙を想定していなかっただろうし、ましてや石原都知事が知事を辞任し、新党「太陽の党」を立ち上げるなど夢想だにしなかったことです。更に、橋下市長の「日本維新の会」に擦り寄り合体した結果、橋下人気はすっかり失せてしまいました。

 これから当分の間、政党の離合集散があると思われますが、12党が乱立した選挙を思い返すと、2大政党制は、日本国民の性格上、そぐわない様に思えてなりません。敵か味方か、黒か白かと決め付ける一神教の世界に生きる人たちの2大政党制が、何事も曖昧を以って良しとする日本人には、馴染まないのではないでしょうか。
生まれて初めて行く所は「お宮さん」、結婚式は「教会」で執り行います。新郎新婦とも、式を挙げる教会の宗派がプロテスタントか、カソリックかも知らずに「アーメン」と祈りを捧げます。そして、人生最後の式は「お坊さん」に託します。最近では、お坊さんには、お経を上げてもらい、引導を渡してもらうだけで良く、宗派は拘らないと言う人が大半です。
 善男善女が神様、仏様に祈願のために、神社・仏閣に出かける元旦ももう直ぐです。普段神仏に手を合わすことが無い人でも、初詣のハシゴをして、幾つもの神社・仏閣に出かけてお賽銭を投げ入れます。また、祈祷を頼む人が長蛇の列を作ります。そんな日本人を見て、外国人は、日本人は信用できないと言いますが、神は偉大なりと言いながら、いつ果てるともない殺し合いを続けるイスラムやキリスト教の人たちは、不幸を招く神を崇めているように思えるのは、私だけでしょうか。

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