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社長通信

第301号 高齢社会

2013年04月号

先月で、以石伝心が300号に達し、これで社長通信を止めようかなと書いたところ、「続けてほしい!」という励まし(?)の手紙やメールを戴いて、もう少し続けることにしました。
 さて、私の親しい友達は、ほぼ70歳以上になりましたが、色々な会合や遊びに積極的に参加していて、年齢を感じさせないほど元気で、本人も高齢者の意識がありません。
そのような中、先月末に大学の3年先輩の方が亡くなりました。彼には、子供も親も兄弟もいないので、遺言がなければ、相続は奥様だけとなります。奥様には、姪っ子が5人いて、子供のように可愛がっていると言います。
 さて、将来、彼女が亡くなった時、その財産は誰が相続することになるのでしょうか。もし、遺言がなければ、法定相続となり、彼女の親がいなければ、彼女の兄弟ということになります。もし、彼女が姪っ子に残したいと思っていたとしても、遺言書に、遺産の配分を記載していないと、彼女の兄弟に平等に相続され、彼女の思いとは異なる相続となってしまうのです。

 ところで、最近の流行り言葉に、就活(就職活動)をもじった言葉で、「終活」があります。「終活」で行われる主な事柄は、生前のうちに自身のための葬儀や墓などの準備や、残された者が自身の財産の相続を円滑に進められるための計画を立てておくことが挙げられます。
 私は、最近、2回ほど葬儀について講演しましたが、聴きに来られる方のほとんどは、高齢者に属する人で、葬儀の形式や予算に興味を示されていたようです。そして、私の話を聴きに来られた方の9割以上の方が、家族葬が良いと答えています。要するに、家族だけで一般の会葬者を招かずに、子や孫等の家族と、故人の兄弟だけで見送って欲しいというのです。この場合、会葬者は、多くても20人ほどとなりますが、亡くなった方が、何らかの役職や趣味の会、或いは同窓会等で活動をしていた場合、その代表者だけには、と伝えた訃報が、そこから多くの友人・知人に広がり、時には予想の5倍以上に膨れ上がり、通夜振る舞い等の対応にてんてこ舞いすることもあります。そのような時、葬儀のプロは、供花の数、電報や問い合わせ等から、会葬者数が増えることを予想して、斎場を大きな斎場に変更するという離れ業をやってのけることもあります。
 また、中には直葬を望まれる方もいますが、直葬とは、病院などから直接火葬場へ運び、荼毘に付すことを言います。私に言わせれば、これは、葬儀ではなくて、単にご遺体を処理することであるように思われます。しかし、首都圏では、火葬場が混んでいて、亡くなった翌日に荼毘に付すことは無理なことです。通常は、亡くなって3日目以降になることが多く、それまでは何処かで安置することになります。今後、亡くなる人が更に増え続けることが明らかであるにもかかわらず、住民が反対するため、火葬場が増えることはありえません。また、葬儀社であっても、安置室を持っているところは多くはありません。そこで、当社のラステルは、たとえ直葬をご希望の場合であっても、荼毘に付す時まで、故人に寄り添える複数の安置室を設けました。

 ところで、わが国では、生まれる子供の人数よりも、亡くなる方の人数が多くなっていて、2005年より、人口が自然減(出生数より死亡数が多い)に転じています。マスコミでさえ、高齢化社会と高齢社会を混同した使い方をしていることがありますが、65歳以上の人口割合が7%以上になると高齢化社会、14%以上になると高齢社会、21%を越えると超高齢社会と言います。若者の多い東京都でも、平成23年に高齢者の割合が20.7%になり、毎年0.3%ずつ増えていますから、我国も、今年位から、超高齢社会に突入したのではないかと思われます。
 また、65歳以上の高齢者が人口の50%以上を占めたコミュニティのことを、限界集落という呼び方をします。限界集落は、北海道、北陸、山陰、四国、九州に多く見られますが、日本の中心である東京にも見ることができるのです。
 例えば、新宿の戸山団地、北区の赤羽台団地、練馬の南田中団地など、団塊の世代が、若い頃に新生活をスタートさせた団地群も、彼らの子供たちが独立し、核家族化した結果、ジジ・ババだけが残され、限界集落の様相を呈しつつあります。このような団地に住む住民は、消費活動も消極的な老人ばかりになってしまったため、商店やスーパーも店を閉ざさざるを得ないのが実情です。
 こうした限界集落に住む夫婦は、パートナーが亡くなった後、独居老人になってしまいます。この時、心配されるのが孤独死ですが、これを防ぐには、近所付き合いなど、地域のコミュニティへの積極的な参加ではないでしょうか。しかし、男性は、照れもあって、女性のように、同性同士仲良くなれないので、これも難しいようです。
 いずれにしても、一人身になったら、子や孫と「お元気コール」のやりとりを通して、常々連絡をとりあうことが大切だと思います。

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