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社長通信

第308号 淡海の人

2013年11月号

 最近の一人当たりの県民所得順位をご存じでしょうか。
 トップはもちろん東京ですが、2位は、驚くことに滋賀県なのです。
 先日、品川のホテルで、滋賀県出身の田原総一郎氏の呼びかけで「第3回淡海(おうみ)の人大交流会」が開催されました。滋賀県からは嘉田知事初め、十数名の国会議員・県会議員が来場していましたが、知事の挨拶で、このことをはじめて知りました。県民所得の順位について想像すると、東京・神奈川・埼玉・千葉など、首都圏が上位を占めると考えがちですが、かつては9位だった滋賀県が東京の次とは驚きました。
 交流会には330名余の滋賀県出身者が集ったのですが、国会議員(7~8名)の全てが30代から40歳代で、滋賀県が所得No.2に躍進したのも、こうした若者が活躍しているからかも知れません。
 さらに、所得を押し上げたのは滋賀県人の気質のようなのです。江戸時代のことになりますが、宵越しの金は持たない江戸っ子は、資産家の近江商人を嫉妬して、近江泥棒などと揶揄していたそうです。泥棒とはとんでもない言い掛かりですが、商才に長け、勤勉で倹約家の江州(近江)商人が、金持ちにならない筈はないのです。滋賀県の多くの家庭では、倹約することを「しまつする」と言い、お金を貯めるために一等大事なこととしてきました。
 また、近江商人には、「三方良し」の精神があります。即ち、「買い手良し、売り手良し、世間良し」を旨とする商人道です。物を買う時、滋賀県では、必ず「まけてえな」と言う言葉が出ます。買う前に徹底的に値切りますが、一度約束した代金は期日や金額を守って、きれいに決済するのが商人と教えられています。これが近江商人の一番大事にする信用です。近江商人が天秤棒を担いで、北海道やベトナムまで出かけて、商売が上手くいったのは、彼の地の人たちから信用を得たからに他なりません。私は子供の頃、親から「嘘つきは泥棒の始まり」と強く戒められ、ウソをついたりしたら、殴られるか押入れに閉じ込められたものです。当社は創立以来47年間、返済も含め支払いも給与も1日足りとも遅れたことがありません。それが私の自慢であり矜持です。信用第一をモットーとする私にも近江の血が流れているようです。
 ただ、私は石橋を叩いても渡らない「慎重さ」、「しまつすること(徹底的な倹約)」や、「きばること(一所懸命頑張ること)」など、近江県人のいわゆる伝統は、どうも私の性格とは合わないことが多く、自分のことを近江出身と余り意識してきませんでした。そんなこともあってか、高校の同級生の多くは京阪神に行きましたが、私は商売上手の大阪商人とは肌が合いそうもないので、東京へ来たわけです。
 ところで、淡海は、「あわうみ」が変化して「おうみ」と読みます。淡海は淡水の海―琵琶湖のことで、琵琶湖は、都に近かったことで、近つ海―近江と表記するようになり、廃藩置県で滋賀県の呼称となりました。
『万葉集』柿本人麿の歌に「淡海の海夕波千鳥汝が鳴けば心もしのに古(いにしえ)思ほゆ」の一句があります。和歌などにはとんと縁がない我流ですが、解釈してみると、「夕闇せまる琵琶湖のさざ波に千鳥が群れている。お前の鳴き声を聞くと、昔が思い出され気持ちが沈むよ」となります。先日、奥比叡に沈む太陽が湖面を照らす晩秋の琵琶湖の波打ち際に佇んでいたところ、この歌のシチュエーションは、まさに私の解釈に近いのではないかとも思いましたが、千鳥の姿はどこにも無く、耳を澄ませても、その鳴き声は何処からも聞こえてきませんでした。
 先日、シンガポールのテレビ局が、当社と私をテーマに30分番組を作りたいので、1週間ほど密着取材をさせてくれとの依頼があり、5日間も撮影スタッフに付き合いました。この番組のコンセプトは、高齢化が一等進み、多死社会である日本が、先進国としてどんな取り組みをしているか、というものでした。彼らが、このテーマでホームページを検索していたところ、革新的なシステムである当社のラステルや堂内陵墓がヒットしたらしいのです。ただ、商品だけの紹介なら10分もあれば十分ですが、こんなシステムを考えた人間に興味があるということで、私の密着取材となったのです。
 動画は次のURLを入力すれば視聴できます。http://youtu.be/u4AIB59v3PM
 放映は日本を除くアジア全域と、中東と言うことでした。事前の取材も無く、ぶっつけ本番ながら、上手く纏めていると思います。ぜひご覧ください。

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