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社長通信

第326号 75歳

2015年05月号

 3月のこと、「東京都後期高齢者医療広域連合」と称するところから、「後期高齢者医療被保険者証」なる〝紙っぺら〟が送られてきました。75歳になると後期高齢者呼ばわりされることは知っていたが、保険証まで変わるとは不覚にも知りませんでした。
 今までは組合健保に入っていたので、プラスティックカードの保険証と、もう一枚高齢受給者証(何を受給していたのかな?)を持たされ、病院の窓口には2種類を提出していました。
 しかし、私の誕生日である4月13日よりそれらを使えなくなり、それらに代わる〝紙っぺら〟を使えとのこと。一部負担金の割合は3割。この時は何のことか分からなかったが、添付書類を良く読むと、どうやら現役並みの収入がある高齢者に適用されるもので、保険料は年金から差し引くとか。私は年間70数万円の基礎年金を受給しており、そこから引くのだそうです。
 さらに、私の老齢厚生年金は支給停止だそう。老齢厚生年金は70歳以上の在職者で、月額46万円以上の報酬がある場合、一部または全部が支給停止になるのです。
 今年75歳になった昭和15年生の厚生年金の生涯平均支払い金額は800万円、平均給付総額は4,400万円だとか。私の保険料支払いは22歳から70歳までの長期で、同年生に比べてもう少し多いと思いますが、調べようがありません。
 どうやら、小泉政権時代の平成8年4月から制度が変わったらしく、迂闊にも知りませんでした。新聞にも載った筈だが、当時はマスコミまでオール与党の感じで、あれよあれよと、高齢者切り捨ての政策が法制化されてしまったようです。7年前の私は、68歳でまだ遠い将来の話だと思っていたし、厚生年金保険法の第46条「46万円の給与収入があると支給停止」という条文は、60歳定年制のサラリーマンにはまったく縁遠い話。最初から、名称を年金ではなく年金税としてくれていたら、腹も立たないでしょうに。
 現役世代の人たちの不信は、何れ年金は破綻するだろうと言うことでしょう。2004年の改革で、現役時代の50%を支給すると言う100年安心の年金制度になった筈でしたが、今では、年金積立金の取り崩しや、支給開始年齢の引き上げなどで急場を凌いでいるが、2、30年後にはその積立金も枯渇し、糊口を絶たれるのではないでしょうか。
 ところが・・・です。私は65歳になった時、75歳まで厚生年金を受給しないと、今まで受給しなかった分も加算して、例え高収入があっても給付すると言う言葉を真に受けて、給付を先延ばしにして来たわけです。
 10年後、高校・大学に入っている筈の4人の孫たちに、その年金で学資補助してあげれば、「いいカッコが出来るぞ」と、75歳の誕生日を待っていたのです。
 75歳を過ぎると病気になる率も高くなるし、保険料を払わない、否、払えない人も多いので、保険料を年金から天引きして、取りっぱぐれの無いようにする為、介護保険料に続き、後期高齢者医療保険という、高齢者をばかにした名前の制度で、支給した年金を根こそぎ取り戻そうと言うわけです。
 確かに働き盛りに比べ、老化に伴う身体の機能低下により、色々な病気に罹患し、治療が長期化、慢性化することは否めません。また、この年齢になると認知症をはじめ様々な要因で寝たきりの人も多くなります。
 65歳以上の高齢者の年間医療費は70万円、後期高齢者に限ると90万円を超えると言うから、改定と言う言葉のごまかしで保険料が値上がりするのは、やむを得ないのかもしれません。
 70歳以上の高齢者の医療費負担は1割と聞いていましたが、私は所得もあり、負担も現役並みに3割。更にこの保険は個人単位なので、保険料の会社負担が無く、全て個人負担。家内は誕生日の10月に後期高齢者医療保険に単独加入することになります。但し、どんなに所得があっても、年間の最高保険料は50万円という限度額があり、それがせめてもの国の情けです。
 公的年金も安心できないこの時代、自分は何時まで生きるのだろうと言うのが、多くの高齢者が抱える心配事の様です。また若い人たちは、猫の目のように変わる年金制度をどうして信頼できるでしょうか。国が老後を必ず守ってくれるという安心感があれば、消費税が少々高くなろうとも、国民の理解を得られるのではないかと思います。

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