トップページ社長通信第327号 弱肉強食

社長通信

第327号 弱肉強食

2015年06月号

 先日発行の愛彩花会報の特集ペットロス症候群について、取材協力をいただいた豊田美紀子ママのカフェ花音は石神井公園ボート池の傍にあります。お店のテラスには鳩が数羽、何時もウロウロしています。或る時、釣り糸が足に絡まって食い込み、放置すれば死ぬというところを動物病院に連れて行き、手当てをして助かった鳩がいます。指が2本ほど取れ、他の鳩の様には活動ができません。時々ママが餌をやることがあります。ところが、このママの動きを他の元気な鳩が絶えず見張っていて、素早く寄ってきて餌を横取りします。それでも恋の季節が訪れると、オス鳩が口移しに餌を与え彼女の気を引き、恋を成就させます。この鳩の旦那さんは毎回変わるようで、今回は8番目とか。彼と彼女は口ばしと口ばしを絡み合わせ、キスをしているよう見えますが、餌を与えているのか、それとも相性をチェックしているのでしょうか。相性があうと、雌がかがみこみ、雄が上に乗って愛の交換が一瞬で終わります。この一連の行為を小学高学年と思しき子供がじっと見ていたのが印象的です。ただ、子連れの鳩を見たことがありません。多分孵化した途端にカラスの餌になっているのでしょう。
 テラスの隅に鳩や小鳥のために水鉢を置いています。或る時、水鉢の周りに鳩や小鳥が好みそうな餌が、人間が撒いた如く散らばっていたそうです。そして、電柱の高いところから、それをじいーっとカラスが見詰めており、世の様子を見ていたママと目があったら、慌てて飛び去ったと言うのです。それでも、カラスは性懲りも無く水鉢にやってきます。細い棒を円形に立てカラスが水鉢に近付けないようにしたところ、羽を萎め、棒の隙間から水鉢に近付いたとのこと。餌はコンビニ弁当のおかずが多く、それを撒き餌にして鳩を狙っていたようです。
また、電柱から道路を横切って電線が張られているところがあります。その電線をトラックの荷物などが引っかけないよう、太めのホース状のものを電線に取り付け目立たせています。その電線とホースの隙間に餌を突っ込み、その餌を取りに来る小鳥を、遠くからカラスが狙っていたりもしているとか。
 我が家の近くの石神井川には毎年4月頃カルガモが生まれ、可愛い泳ぎを見せてくれます。昨年は9羽、今年も9羽。毎年GW過ぎには、それぞれが母親らしき親鴨から少し離れた位置で、川幅いっぱいに泳ぎまくっていますが、川の上空にカラスの姿が見えると、親鴨の周りにさっと寄ってきます。ところが、去年も今年も5月の中旬過ぎには子鴨がいないのです。先月末、親鴨が1羽、川の中の砂州で、寂しそうに羽を休めていました。
 食物連鎖として、鴨は虫や小魚や藻を食べ、その鴨はカラスやトビに食われ、カラスはトビやオオタカに襲われます。前述の鳩も絶えずカラスに狙われている訳です。弱っている鳩がいると、元気な鳩から小突き回され、仲間から排除されます。これは仲間内に弱いのがいると、カラスなど外敵に狙われやすく、強いものだけが生き残ろうとする生物の本能と言えます。カラスは人間の3歳児くらいの学習能力があり、コンビニの食べ物をどのように盗み出すのか見てみたいものです。道路に出された家庭のゴミ袋には網のネットが被せてあるのに、数あるゴミ袋の中から餌になる袋を見つけ、引っ張り出し、食い散らかしているところを度々見ます。食べられる餌かどうかを目で確認するようです。
 一時期に比べ、すっかり姿を消した都会のカラスですが、家庭ごみが駄目になると、人間でも考え付かないような鳩やスズメを捕獲する知恵を出し、生き残りを図っています。
生物界を見渡すと、他の生物に捕食されやすいモノほど、多産であり、弱者が出るとそれを仲間が殺して強者だけが生き残ろうとします。場合によっては弱者は強者の餌になってしまいます。弱者は種が途絶えないよう多産に出来ているようです。人間も病気や戦争で早や死にした時代は、ぽこぽこ生まれました。私が子供のころ、何処の家庭も4人や5人いる子沢山でした。それから六十年。現代では子供に恵まれない家庭が何と多いことか。蚊もハエもいなくなり、まな板が無くても家族団らんの食事が出来る時代です。配達やレトルト食品やインスタント食品が溢れ、まな板を使わなくても食事が出来る反面、これら食品に防腐剤が使われていない保証はありません。防腐剤や保存料が生死に影響を与えるという学説もあります。
 人間の世界では、日本の10倍の人口を持つ中国。中国人は弱肉強食の原理からいうと、他人を思いやっていられません。弱肉強食そのものの中国は、何れアジア全域を飲み込むのではないかと畏怖します。

会社情報
お問い合わせは、フリーダイヤル0120-300-100 資料請求・お問い合わせ
ページの先頭へ