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社長通信

第332号 中韓

2015年11月号

 東京のデパートは軒並み増収増益だそうです。訪日中国人の爆買いのお蔭です。その中国人は中産階級と言われる人口13億人の中の数千万人ほど。それでも日本の人口の半分以上になります。そのごく一部の人たちが日本に来て平均25万円くらい使うのですから、デパートは潤うわけです。90年代初頭から加速した改革開放政策によって生まれた私営企業主、外資系サラリーマン、国有企業経営者、専門技術者等が中産階級を形成しています。自宅や車をほぼ100%所有し、高等教育を受けています。彼らの中に資産が2億円以上(1000万元以上)の富裕層が100万人を超えると言われます。彼らはそのお金を国内では使う道が無く、日本などの不動産に投資しています。タワーマンション(超高層マンション)や北海道の土地など、億単位の物件をキャッシュで買っていく中国人が大勢いるのです。
 私が初めて中国へ行ったのは、1977年の唐山地震の翌年だったと思います。当時は誰でも行けなくて、中国と取引の許されている友好商社の取引先として中国からの招請状を貰って行ったわけです。我々外人はドルや円を一般に流通している「人民元」と交換出来なくて、兌換紙幣の「元」との交換でした。外人は交換レートが悪いのを承知で、その兌換紙幣に両替せざるを得ませんでした。外人が兌換紙幣以外を使うと刑務所行きなのです。
 北京空港に降りたった時、飛行機から空港ビルまで歩きました。それほどに小さな空港で、ビルの正面には毛沢東の大きな肖像画が掲げられており、ここは毛沢東が支配する共産国家であることを強く意識しました。迎えの五金公司(鉱物資源を扱う国営会社)の職員と北京市内に入ると、広い道路は自転車の洪水。バスやトロリーバスが公共交通で、他には中国製の紅旗という不細工で、且つ馬鹿でかい高級官僚用の乗用車が時々走っているだけ。30数年後の現在では片側7車線の道路が車で大渋滞。道路が大駐車場と化す時もあるようです。
 唐山市の近く、天津市は去る8月に大爆発を起こした大都市です。市内は地震で大きな被害を受けていて、土手沿いに数百軒に及ぶ4畳半程度の大きさのバラックが立ち並び、駅前は乞食同然の人たちで溢れていたのが印象的でした。唐山地震と名付けられたこの地震で唐山市は壊滅し、亡くなった人は60万人とも80万人とも言われています。(公称は24万人超)。市内には1年間立ち入り禁止だったようです。そのことよりも、北京のホテルを出るとき、ボーイが部屋のキーを預かると言うので預けたのです。何か一つくらい無くなっているだろうと心配でしたが、何も無くなっていませんでした。現代の中国では信じられないことです。

 朝鮮戦争(1950~1953)で全土が破壊し尽された韓国は、たった20数年で「漢江の奇跡」のと言われる復興と経済成長を成し遂げました。現在まで、日本は韓国に対し、無償資金協力と技術協力と合わせ2兆円以上の贈与を行っています。終戦から5年後に始まった朝鮮戦争の特需は、敗戦により不況のどん底にあった日本が、一気に息を吹き返す端緒となりました。特需景気からガチャマン景気と言われたのは、機械織り機が一回ガチャンと音を立てると、工場に1万円が転がり込んだからだそうです。当時、彦根の私の実家の隣りに織物工場があり、昼夜交替で女工さんが働いていました。少し離れたところにはシートベルトやエアーバックを作っているタカタも、昔は高田工場と呼ぶ織物工場でした。この頃の日本は現在の発展途上国と同じく、安い人件費で生産した衣類や雑貨類を、アメリカを初めとする先進国に輸出することで外貨を稼いでいたのです。日本が朝鮮戦争特需で復活したのを真似たのか、韓国はベトナム戦争特需で景気が良くなりました。ベトナムでも大韓民国軍用慰安婦はいたようで、慰安婦はベトナム女性が主と言われます。
我が社の取扱商品である墓石は、輸入商社時代(1977~1980)は韓国から仕入れていました。そのため、渡韓する機会は多かったのですが、当時の韓国は日本の50年代の経済環境だったと思います。当時は現在の朴大統領の父親の朴正煕でした。韓国の国家予算の2.3倍の賠償金を日本が支払うことで、彼は国内の激しい正常化反対運動を押し切って、日韓国交正常化に踏み切ったのです。その反対を抑えつけるために戒厳令も発布しました。今、娘の朴 槿惠大統領が、従軍慰安婦問題や歴史認識問題を執拗に繰り出し、侘びと補償を要求していますが、父親が全て解決した筈の事案です。
朴 槿惠は習近平にすり寄り、中国との貿易を増やそうと企みましたが、中国の経済成長もそろそろ終わりに近づいている気配がします。これから槿惠さんはどうするのでしょうか。

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