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社長通信

第352号 ふるさと

2017年07月号

東海道新幹線で東京より下って行くと、沿線模様の変化が面白い。地域によって住宅にも個性がある様だ。住宅より屋根一つ飛び出たお寺が多い所、少ない所と、変化があり興味を引く。
 沿線の部落100棟に一軒くらいは寺院があるようで、日本全国には77000ヶ寺あると言う。誰もが京都が一番多いと思うが、都道府県別に寺院数を調べてみると、人口10万人当りの寺院数は、我が故郷滋賀県が3217ヶ寺で、日本で一等多い。日本の人口は1億2700万人なので、平均は10万人当り60.75ヶ寺、1ヶ寺当り1646人、世帯家族数を平均2.5人とすると1ヶ寺当り658世帯となる。ところが滋賀県の人口は141万人。世帯数は56万。10万人当り228ヶ寺、1ヶ寺当り約439人、176世帯となる。1世帯当たり全国平均の約4倍のお寺があるのである。
 大きなお寺がある部落には、どっしりとした大きな住宅が多い。特に滋賀県は新築間もないと思しき住宅が多い。県民所得が多いと思われるので、調べてみると、1位東京、2位愛知、3位大阪、4位滋賀、5位神奈川の順となっている。滋賀県には大都市が無いのに、県民所得は4位である。京阪神の工場地帯となっているので大企業に通勤する人も多く、安定した収入の他に、米や野菜は自給している家庭が多い。良くきばって(働き)、始末(倹約)して、貯蓄するのである。更に夫婦共働き家庭が多く、勤勉で忍耐強い。教育と住宅など出費が嵩む時の為に蓄えているのである。最近は京阪神のベッドタウンとして、他府県育ちの新県民も多く、新しい県民性が生まれつつあるのではと思う。似た様な建物が並ぶ建売住宅が県南地区に多いが、移住者の住いの様だ。
 滋賀県に全国一お寺が多いのは、信心深い人が多いということ。主として浄土真宗のお寺が多い。滋賀県にあるお寺の中のお寺・比叡山延暦寺は天台宗だが、この寺院の末寺は少ない。浄土真宗は親鸞聖人が開祖。「念仏(南無阿弥陀仏)を唱えれば、どんな人間も必ず極楽浄土に生まれ変われる。」という親鸞の教えは、報恩感謝、智慧、慈悲を生み、売り手良し、買い手良し、世間良しの近江商人魂に繋がったものと思われる。毎度おおきに、おかげさま、ぼちぼちですわ、ありがたいことですわ等々の江州(近江)弁には、仏法の教えから来ている言葉が多い。
 県民性としてはケチと言われることもあるが、謹厳実直な生活がケチに見え、義理を欠くことは恥とされる。また滋賀県人はオウボ(交際)に金がかかるとぼやくが、確かに滋賀県人に何かをプレゼントすると、間髪を置かずにお返しがある。義理堅いのか、はたまた借りを作りたくないのかである。
 信心と結婚に関係性があるのでは思われるのは、結婚率が高く、離婚が少ないことである。私の中学・高校の同級生で、離婚したと耳に入った人はたったの2人。50年前までは、結婚し新居を建てた場合、仏壇を買うのが慣習であった。真宗は豪華な金仏壇。日本製なら百万円以上。昔の家には間口1m以上の仏間が、床の間の隣に必ずあった。結婚式場が無い時代だったので、仏前結婚が当たり前。ご先祖に結婚の報告をするのである。従って、仏様に、末永く睦みあうことを誓ったので、離婚はご先祖を裏切ることになるのである。
 一方、離婚率が高いのは沖縄県。お寺が一番少ない県である。滋賀でも京都に近い県南には、最近は他府県からの移住者が多いので、滋賀県らしく無いところも増えてきて、最近の離婚率は他府県並みとか。
 7月8日に母校彦根東高等学校の東京地区同窓会があった。同窓会の名称は金亀会。100周年ということもあって200名近くのOBが集まった。最高齢者は昭和22年卒業生。90近い方である。4時半に始まって、終わったのは8時。同郷・同窓は世代を超えて一つになった。OBは3万人近くいるようだが、この様に集まってくる人は未だ郷土意識の強い人たちだろうと思う。
大学は早稲田の地域OB会である練馬稲門会に入っているが、30近い文化活動があり、ゴルフ、エッセイ、コンサート、酒を楽しむ会、ウォーキング、歴史散歩、釣り等に入会し、可能な限り参加している。その他に総会、新年会、花見、早慶戦応援などが随時。どんなサークルも最後は懇親会と称して飲み会がある。春の季節は、1週間に2回は参加することになる。リタイア族にとって、酒を飲み、談笑することが一番の楽しみになっているようで、参加する人はみんな元気だ。

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