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会長通信

第362号 諸行無常

2018年05月号

「祗園精舎の鐘の音、諸行無常の響きあり」は、平家物語の冒頭の書き出しであり、誰でも一度は耳にし口にした仏教用語です。諸行無常とはこの世の全ての物は寿命があると云うこと。早稲田大学の創設者大隈重信侯は、100年ほど前に「生物は成長が止まるまでの期間の5倍まで生きることが出来る。即ち人間は25才が成長のピークなので、その5倍、125才まで生きることが出来る。」と言われました。
 また、「失敗は成功より多い、多くの失敗はわが師なり、その経験によって成功を期さねばならない。」「大衆の欲するものを先に提供することが成功の秘訣である。」「学問は脳、仕事は腕、身を動かすは足である。しかし、成功を期すには大いなる意志の力が必要だ、それは勇気である。」等々、私の人生に大いなる影響を与えた多くの大隈語録があります。
 先日、当社第52期の決算発表をしましたが、5億円弱の赤字を出しました。十数年前に入手した霊園用地の墓地経営許可の見通しが立たず売却することを決めたからです。墓地用地としての価値はありますが、他の用途としては4億円程安い金額が相場なので減損処理した訳です。今日現在、2社から買い付け証明が出ているので、今期中に売却する見込みです。
その他に、満を持して昨年2月から販売代行を始めた、赤坂一ツ木陵苑並びに大須陵苑が予算通りに売れず、広告宣伝費などの費用だけは予算通りに支出。結果、営業利益は僅か3,700万円で終わりました。「柳の下に何時もドジョウはいない。」ことを身に染みて自覚しました。18年前の本郷陵苑→かごしま陵苑→関内陵苑→覚王山陵苑→両国陵苑までは、それぞれ年間1,500件以上のご契約を頂戴し、順調な販売を続けてきました。当社が企画する自動搬送式納骨堂は、「堂内陵墓」と呼称していますが、この方式のお墓が人気を呼ぶにつれ、供養業界以外からの投資が増え、今や都内だけで20か所以上も生まれ、ネット、チラシ、テレビ、電車などに広告が溢れ、どれが一等良い納骨堂なのか、お客様も選択に迷われる過当競争に陥りました。自動搬送式納骨堂のパイオニアとしての当社の自負は吹っ飛んでしまいました。
 自動搬送式納骨堂は数十億円の投資が必要です。当社は、販売請負人として毎月決まった数を販売しなければなりません。これまでの販売経験から、どのようにプロモーションすれば、何人の来苑があり、契約率も決まっていて、何件の成約が見込めるという「常識」が、私をはじめ社内にありました。ところが、一昨年辺りから都内の至るところに当社のシステムを真似た自動搬送式納骨堂が雨後の筍のように、販売を開始したのです。
 18年間、推敲に推敲を重ねて出来た堂内陵墓も、案内チラシも、これ以上改良のしようが無いほどに昇華したものとなっています。後発の方たちはこれを真似ざるを得ないものとなっています。勿論、良いものはマネをされるのが当たり前で、それを前提に他に絶対負けないクオリティの堂内陵墓第六号を地下鉄出口から徒歩2分の赤坂、第七号は同3分の名古屋大須に造った訳です。
後発組が何を造っても負けないものとなっていますが、写真に撮ると優劣は殆ど付きません。墓石の大きさ・優劣も写真では殆どわかりません。また、宣伝広告が溢れるようになり、何時でも買える環境になって、お墓が足りない時代から、余る時代に変化してしまったのです。
 当社で企画する堂内陵墓は、葬儀の専門スタッフが常駐しているので、病院へ直ぐ駆けつけ⇒堂内へご遺体の搬送⇒ご遺体を霊安室でお預かり⇒堂内で湯かん・納棺⇒堂内の斎場での葬儀式(客殿にて通夜振る舞い)⇒出棺⇒精進振る舞い⇒法要、等々火葬以外の全ての施設がゆったりと作られています。
 当社は過去40年間、一度も営業損失を出していません。しかしながら、堂内陵墓の販売不振や減損処理の計上により第52期は大幅な当期純損失の為、一度も欠かさなかった配当を無配にさせて頂くことになりました。また、例年お送りしていたお中元・お歳暮を一時取り止める判断をいたしました。更に高田馬場オフィスは本社に集約し、年間約2億円を目標に経費カットを進めております。
 葬儀部門は2桁成長を続けています。葬儀(ラステル含む)は売り上げの50%を超え、当社の大きな収益部門となっています。堂内陵墓もマスメディア媒体から、ご紹介をいただくことを主とする販売に舵を切りました。お墓も葬儀も新しい商品やサービスの分野を切り拓き成長してきたニチリョクです。新しい集客方法もきっと成功するものと確信しています。矢田新社長のもと全社一丸となって頑張りましょう。

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