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会長通信

第370号 「手洗い」は最高のワクチン!

2020年04月

 残念ながら、依然として世界中が新型コロナウイルス感染の危機的状況の中にあります。専門医や行政は様々なメディアを通して、予防策のひとつとして「手洗いが大切!」と発信しています。
 元来日本人は「よく手を洗う」民族です。手水舎(ちょうずや、てみずや)は神社にお参りする時に、手や口を清める場所ですが、この起源は神道に由来していて、聖域を訪れる際に周辺に流れる河川や湧き水で身を清めたことによるそうです。
 「たらい」は顔や手足を洗うためにも使われていましたが、「手洗い」が転じて「たらい」になったとも言われています。実に「手洗い」は日本人の生活習慣とも言えるのです。
 日本の飲食店では当たり前のように無料の「おしぼり」が出てきますが、これも海外では非常に珍しいことで、外国人が感激する日本のおもてなしのひとつのようです。日本人は清潔好きと言われますが、逆に海外で日本人が目にして驚くことのひとつは「トイレの後に手を洗わない人が多い」ことがあげられます。40数年前、中国・北京市の最高級北京ダックの店で、そこのコックとトイレが一緒だったことがあったのですが、そのコックは手も洗わずに出ていきました。新型ウイルスは昔から中国が発祥の地である理由が分かる気がします。動くものは何でも食べる民族ですから、その動物が未知のウイルスを持っていることも少なくないのです。
 国連は国際衛生年と銘打った2008年をスタートとして、毎年10月15日を「世界手洗いの日」と定めました。当時、世界では年間500万人もの子どもたちが、5歳の誕生日を迎えずに命を失い、その原因の約半数は肺炎や下痢、マラリアなどの予防可能な病気でした。石鹸を使って正しい手洗いができていれば、100万人の子どもの命が守れたと言われました。世界手洗いの日をきっかけに「正しい手洗い」は普及し始めました。
 しかし、今回の新型コロナウイルス流行対策でも心配されたのは、世界の都市人口の3割に当たる10億人が、スラムなどの劣悪な環境で暮らしていることです。こうした地域では狭い家屋(部屋)に大人数が暮らし、おまけに通気性が悪く、排水や下水設備もほぼありません。蛇口をひねっても生活水が僅かしか出てこないので雨水を溜めて代用し、石鹸も高額で買えない生活を強いられています。そんな環境下で、いったん感染が始まったら、その拡散スピードは想像を絶することでしょう。
 目下、各国がコロナの治療薬やワクチン開発にしのぎを削っています。臨床試験を経て治療薬として承認されるまでにそれなりの時間、特に日本では気の遠くなる長い月日を要します。そう考えると、「手洗い」はウイルスから身を守る最も安価で、簡単な方法であることは間違いありません。そして現下にある「最高のワクチン」とも言えるのです。

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