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社長通信

第371号 新型コロナで変容する社会

2020年05月

新型コロナウイルスは懸念していた通り、医療にまで手が回らない発展途上国や貧困国に至るまで急激に蔓延し、地球規模の感染拡大になっています。まさに世界中の国々が参加した目に見えない宇宙人コロナとの全面戦争の体になっています。
一方で、素早く感染者の隔離と外出自粛要請を執った韓国では、日本より1か月早く沈静化し、外出自粛を解除するなど、防疫態勢を緩和しました。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は新型コロナウイルス対策で「韓国は世界をリードする国になった」と自ら強調しました。韓国は2015年マーズ(MERS)の感染拡大という苦い経験から「感染病検査緊急導入制度」を施行し、政府と民間セクターの協力関係が整備されていました。しかし、3密の典型であるナイトクラブも含めて外出自粛要請を解除した5月6日から9日後の15日にはソウルの繁華街で集団感染が発生し、153人の感染が確認されました。20代の若者がクラブ等5カ店を梯子し、ウイルスをばら撒いたようです。彼は罹患している意識が無かったようで、マスクもしていませんでした。コロナの厄介な点は、咳やくしゃみ、高熱などの症状がない、所謂軽症の罹患者が8割ということですが、その患者が飛沫や接触でウイルスを放出し、人に感染させるリスクがあることです。
かたや新型コロナウイルスに備えに甘かった我が国は、PCR検査体制は韓国の10分の1ほど。また、韓国や中国との情報交換も余りなかったようで、コロナの政策実行が諸外国より1か月は遅れている感じだったので、イライラさせられました。その対策もロックダウン(都市封鎖)ではなく、「接触を8割減らせば新規感染者は大きく減らせる!」と外出の自粛要請、しかも罰則もない日本のやり方は世界から懐疑の目で見られました。殆どの外国は罰則を以て違反者を制御する文化ですから、ただの要請では無理と考えるのでしょうね。8割おじさんの北大の西浦教授の頭には東日本大震災時の避難所の光景が焼き付いているそうです。「あんな状況の中でも人々は避難所のブースの前の靴をきちんと揃えていました」。政府の方針は日本の国民性への信頼に基づく期待値だったのです。外人から見ればミラクル(奇跡)としか見えないでしょう。
 新型コロナは世界中の人々の行動を激変させました。そして、各国の弱点を露わにもしました。日本社会のインフラとしてのデジタル化の遅れは誰の目にも明らかになりました。
ICチップを埋め込んだマイナンバーカードの普及は未だ20%に届いていませんが、家族構成、収入の状況、病歴などが一目で把握できれば、コロナ対策にも活用できました。また、10万円の支給もキーを叩くだけで一瞬にして済んだと思われます。国民にはマイナンバーカードの利点が納得できていません。今後の普及に向けて丁寧な説明が必要です。
 新型コロナでお亡くなりになったご遺体は従来の葬儀を一変させました。
ご遺体は医療機関で非透過性納体袋に収められ、密封され、消毒後に納棺されます。ご遺族は最期のお姿を確認できないまま、お別れを余儀なくされます。火葬場の入場は、葬儀関係者を入れて5名ほどです。そうした状況の中でも真心を尽くしたご葬儀をと、各社努力されていますがご家族の喪失感の大きさは補いようのないものです。
 このように新型コロナは理不尽にも供養の在り方も変えてしまいました。
今後は従来のように大人数の会葬者が参列する葬儀は姿を消し、近年増加していた家族葬に変化して行きます。またお墓は家族墓から個人墓にシフトし、高額なお墓は姿を消して行くかも知れません。
しかし、当社はこれらの事象は業界の存在意義を再考するチャンスと捉え、社会のニーズに柔軟に対応して行きたいと思っています。

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